中身は30歳、体は3歳 ちっさいおっさん奮闘記

3歳になっちゃった 04 北 ページ4

ぶかぶかの服とブランケットごと
タマに抱っこされて
頭を撫でられている。




しかも、さっき俺の事をみちゅって
言ってたな。
30歳の俺と区別する為か？
呼び名、何でもいいんだけれど
みちゅって〜〜可愛いなぁ〜〜おい。




T「2人共ちゃんと、みちゅに自己紹介して。」




タマに母性が生まれてる〜〜
しかも、
何だろうこの抱っこされてる安心感。




2「あっ、ごめんね。怖くないからね、俺はニカって呼んでね。一緒に沢山、遊ぼうな。」




S「怖がらせて、ごめんね。俺は千賀、楽しく遊ぼうね。」




2人共、タマに抱っこされてる俺の近くに来て
立膝をついて自己紹介してくれる。
こいつらまでお兄さんぶってるのが
何だかおかしくなる。




T「みちゅ、自己紹介してあげて。」




おっし任せろ！
今度こそ、ちゃんとやるぜ。





K「きたぁまぁひろみちゅ、3さしゃいでしゅ。ニカとせぇんっせぇんっせぇんぎゃあ…」




千賀って全然言えねー……。
3歳児には、難しい〜〜〜〜
がっかくし、落ち込む俺に



S「ごめん、ごめん。言いづらかったね。ケンピなら言えるかな？」



頭を撫でて
物凄い優しい顔で俺を見つめる千賀。
おぃっそんな顔、今まで見たことねーぞ。




K「ケンピ〜〜言える〜〜。」



おぉ〜〜言えたぜ。
3歳児は、濁点が苦手なんだな。
よしよし、わかって来たぞ
インプット、インプット〜〜



「おぉ〜〜」



名前を言えただけで、大歓声が起きる。
言えて当然なんだけれど褒められるのは
まぁ〜〜悪い気は、しねーな。



T「みちゅ、偉い偉い。よく出来ました。」




皆んなが俺の頭を代わる代わる撫でてくれて
自然に笑みがこぼれる。
褒められたり、頭を撫でなれて嬉しいのは
大人も子供も変わらないんだな〜〜




M「笑ってるよ〜〜みちゅ、喉渇いてない？何か飲む？」




おっ、そうそう〜〜
寝起きだから喉渇いてたんだよ〜




K「のみゅ〜〜お茶〜。」




皆んなが一瞬固まった。
俺、なんか変な事を言ったか？




M「あっははは〜〜みちゅ、お茶とか渋いね〜〜オレンジジュースとかリンゴジュースじゃなくていいの？」




あっ、しまった。
3歳児は、ジュースだったか〜〜
でも、ジュースはな〜〜喉がまた渇くんだよ。
だから、やっぱり




K「お茶〜。」




M「うん、わかったお茶ね。ちょっと待っててね。」




ヤベーな……
3歳児の生態がよくわかんねーよ。




後で、コッソリ携帯で調べておくか。

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