中身は30歳、体は3歳 ちっさいおっさん奮闘記

旅行 2日目朝編 01 北 ページ45

藤ヶ谷が何を言ったのか
気になりつつも
海と温泉とダンスで体力を使い果たし





ニカの膝で寝てしまい気付けば
またもや朝になっていた。




うぅ〜〜でも、まだ眠いなぁ〜〜



ゴロン、ゴロン




今日は、誰の隣で寝てるんだろう？




ゴロン、ゴロン




あっ！
今日は、よこーマリアとタママの間か〜
そーいや、俺が寝ている場所って
毎日違うんだけれど、
どうやって決めてるんだろう？




密かな謎！




今夜、寝たフリでもして
どうしているのか確認してみようかな〜〜。




ゴロン、ゴロン




ヒョイっ




2「おはよう〜みちゅ〜。おっし！一緒に起きて朝温泉行くぞ〜〜。」




ゴロンゴロンしていた俺を軽々と持ち上げて
朝から温泉への誘いをされた。




まだ眠い……まだ眠いな……
でも、朝温泉には惹かれる〜
おぉっし！せっかく温泉に来たんだし




K「はよ〜うん、行く〜〜。」




抱きかかえられたまま、バスタオルだけ持ち
温泉まで連れて行ってくれるニカ。




着くなり服をポイポイ脱ぎ捨てて
2人で朝の露天風呂へとまっしぐら！





よこーマリアが居たら怒られるぞ〜
カゴにも入れずにそのまま脱ぎっぱなし……
3歳児が一緒でも変わらずそのままか……
流石、永遠のクソガキキャラだな。




2「見て見て〜〜朝日だよ！スゲー綺麗〜海もキラキラしてるし、最高〜〜」




K「わぁ〜〜きれ〜キラキラ…ブクブク…。」




しまった！
ここ、深いんだった……。




K「ニキャー…ブクブク…だっきょー…ブクブク。」




2「うわっ！みちゅっ大丈夫？ごめん、ここ深いんだね。お湯飲まなかった？」




俺の声に血相を変えて慌てて戻って来て
抱き上げ
背中をトントンしてくれている。




まさか、永遠のクソガキがこんな風に
面倒をみてくれる日が来るなんて
俺は、嬉しいぞ！




K「ケホっ、ケホっ、ありがちょー。」




朝日を眺めながら湯船に浸かり
ニカの背中に乗って泳いだり
2人でキャっキャっと
ひとしきりはしゃいで楽しんだ。




2「楽しかった？明日も入ろうな〜。」





K「うん、楽しきゃった！」




脱衣所に戻ると身体や頭を拭いてくれて
脱ぎ捨ててあった服からパンツだけを履き
部屋へと戻り静かにドアを開けて入ると




Y「おはよう〜。お風呂気持ち良かった？」





「うん！」




よこーマリアだけが起きていて




Y「俺も行ってこよ〜明日も行くなら誘ってよ！」




「うん！」




早起きした3人だけの秘密の約束をした。

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