中身は30歳、体は3歳 ちっさいおっさん奮闘記

3歳になっちゃった 02 北 ページ2

ふぁ〜〜




んん〜





伸びをして周りを見渡せば、
視界には、見慣れた楽屋の天井と
窓の外の何時もの景色が飛び込んで来た。





やっぱりさっきのは、夢かぁ〜〜
って夢に決まってるよな〜〜





M「たったったっ大変〜〜〜キタミツがぁ〜〜キタミツがぁ〜小さくなっちゃった〜〜。」





T「宮田っ煩い！ミツが小さいのは、元々だろ。そんなに騒ぐんじゃねーよ。皆んな知って…………あっあっあぁぁぁ〜〜ミツがぁ〜〜ねぇ本当にミツなの？」





Y「宮っちと裕太、何を騒いでるの？って、そろそろミツを起こした方がギャー、ミツ？えっ！この子は、ミツなの？」





何だよ……よこーさんまで
人を不思議な目で見るわ
小さい呼ばわりするわ
大声で煩いよ！





って、3人共口をあんぐりと開けたまま
固まっちゃってる。
ぷぷぷ〜〜間抜け面〜〜





俺も用意しないとだよな〜〜
ん？んん？
服がぶかぶか？ってか着てない？





ふと、横にある鏡に目を写すと
そこに居たのは、
家にあるアルバムの中で見ていた
3歳児くらいの俺。




はっ？はぁぁ？




まっさか〜〜そんな訳ねーだろ。




目を一旦閉じてから、また開き
自分の身体をよく確認してみる。





キョロキョロ、キョロキョロ




あっははは〜〜〜
スゲー小さいじゃん〜〜
まだ、夢の中にいるのか俺は？




M「ヤバイ〜〜キョロキョロしてて、スゲー可愛いんですけど。でも、本当にキタミツなのかな？顔は、そっくりだよね〜〜後は、何か証拠があればいいんだけれど。」





T「あっ、背中とお尻の黒子と後、傷があったらミツだって証拠じゃない？ってヤバイ〜本当に可愛い〜〜こっちを見てるけど俺らの事、わかるかな？」





Y「本当に可愛いね〜〜〜って、和んでる場合じゃないな。俺は、とりあえずマネージャーに連絡をして、今日の仕事を延期して貰って来るよ。これじゃ、出来ないでしょう？2人は、ニカと健永と太輔に説明しておいて。」




「了解！」




う〜ん、
やっぱり皆んなの目にも3歳児くらいに
見えてるのか。




これが、あの胡散臭いおじさんの言っていた
素敵なスパイスなのか？
3歳児が？何故？
さっぱりわからねぇーよ。




ここは、あの2人に夢の話をして
3歳児になった事を伝えるべきなのか
いや、そんな話を信用する訳ねーよな。




どうすっかな〜〜




って、まず服もぶかぶか過ぎて
着てるか着てないかみたいな裸状態だし……




おじさん〜〜〜
何処行っちゃたんだよ〜〜〜

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