10％は信じられない ページ40
ここは橋の上、私一人で。
主「あっれ〜……誰もいな〜い…」
呟いた言葉が静けさに溶ける。
この沈黙が苦手だ。
ずっと、あの兄弟に挟まれ過ごしてきたならば、当たり前のことだ。
主──何しに来たんだっけ…？
そうだ、お兄ちゃんが発動させた転送陣でここに飛ばされたんだ。
あれ？でも、レカニア国に行って『罪の器』とかなんとか言うやつについて訊きに行くって…
２つの記憶に混乱し、長考している間に、いつの間にか同じ事情で転送されてきた泉ちゃんが話し掛けてきた。
瀬「ねぇ、A…何なのここ。」
主「あんさんぶるクエストの橋の上〜。」
瀬「知ってた。ところでAは、転送前に人形見た？あれのせいで送られたんだけどぉ。」
主「うん、welcome to the あんさんぶるクエストって。」
瀬「うわ、俺達も言われた。」
主「んぅ？達…？」
瀬「そう、knights全員でね。レッスン中に人形が歩いて来てヤバかったんだよねぇ…」
一通りその時の状況を聞いてみたが何も分かることは無く、とりあえずこれからどうしようかと頭を悩ませていたところ、泉ちゃんが閃いた様に俯いていた顔を上げた。
主「どしたの、泉ちゃぁ？」
瀬「あのさ…他の二人がいつ来るかなんて分からないし、待ってるより二人で出発した方が良いんじゃない？」
主「ん〜…わかんにゃい…そうなの？」
瀬「まぁ、俺の旅の目的は(言え)ないんだけど、Aは早く7人を助けたいでしょ？しかも、今出発すればAを独占出来るし…」
最後は声が小さくなって聞き取れなかったけれど、一理ある意見に賛同しようとしたところ…
大「おい！待ちやがれ！聞こえてんだよワカメ野郎！」
いきなりの怒号に声が掻き消された。
主「あ、わんこだ〜！よ〜しよし〜♪」
大「ッ！ご、ご主人様ぁ…♪」
瀬「キモいキモいキモい…」
幸せそうに目を細め笑うが、先程の泉ちゃんの様にハッとする晃牙。
大「ご主人様、この橋を渡る気か！？なら駄目だ、今は危険すぎる！」
主「…？レカニアが危険なの？」
大「ああ、だからレカニアに行こうとした奴等を追い返してたんだ。」
瀬「何で危険な訳？」
大「………………信じてくれるか？」
主「90％信じる覚悟は出来た！」
瀬「じゃあ俺は20％の確率で信じてあげる。」
大「…レカニアのヒーローが壊れたんだよ！」
主「よくわかんにゃいけど大変…！！」
瀬「はぁ？信じる信じないの前に意味不明だからぁ！」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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メーア(プロフ) - あ、ああ、あ、ありがとうございます！もっと笑いとニヤケをご提供するため、頑張ります！ (2018年1月13日 21時) (
レス) id: a462e5d3e2 (このIDを非表示/違反報告)
シャナ - 読んでいて笑いとニヤケが止まらなかったです！シーク君もクロウ君も主人公も可愛いじゃないですか！応援してます！！ (2018年1月13日 21時) (レス) id: 7e2a61eea2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 間違えました！ リクに応えていただきありがとうございました！更新頑張って下さい！！ (2017年12月1日 7時) (レス) id: 7f3464c05c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - みかちゃんかわいい！！リクありがとうございます！ (2017年11月30日 7時) (レス) id: 7f3464c05c (このIDを非表示/違反報告)
メーア(プロフ) - 匿名希望さん» リクが嬉しくて悶えましたよ…！勿論書かせて頂きます！ ギャグ？病み？どっちにしよう… (2017年11月28日 23時) (レス) id: a462e5d3e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メア | 作成日時：2017年9月24日 18時
