【呪術廻戦】虎杖くんと、したいこと。

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「ねえ虎杖くん。」

「なあ俺りんご飴食いたい！」

「いくら任務終わったからって大丈夫かな？」

「えーこの前五条先生だって寄り道してただろ？」

「それお手本にならない人だから当てにしないの」



虎杖くんとの任務帰り。近くで夏祭りをやっていることを聞き、テンションの上がった虎杖くんが「寄ってく！！」と騒ぎ始めた。

すぐに報告しなくて良いのかな…伊地知さんに凄い負担を掛けてしまう気がするけど、ごめんなさい。心の中で念仏を唱える。



「うわ焼きそば食いてェ！いやたこ焼きも捨て難い、広島焼きうまそー…」

「全部食べ物。そんなにお腹空いてる？」

「空いてる！Aも何か食いたかったら言えよ？」

「私は…っわ、すみません」



かなりの人混みで肩同士がぶつかってしまう。「大丈夫か？」と心配してくれる虎杖くんの手を取り、「大丈夫だよ」と返す。



「はぐれないように手繋いどくか」

「恋人繋ぎじゃないの？」

「えっ、……良いの？」

「勿論」



まだこういうことに耐性が付いていないのか、いや少しはマシになった気もするけれど。優しく手を取ってくれる虎杖くんに物足りなさを感じて、強引に腕を組んだ。



「！！」

「ふふ、何だかドキドキするね」

「いや、えっ、む…」

「む？」

「む、っ虫が！凄いな此処！」



誤魔化すようにして虫を追い払う仕草をする虎杖くん。腕を組むと私が体を寄せることになるから、「む」に続く言葉は「ね」だったりしてね。





「来年は浴衣着てデートしたいね」
「来年？」
「うん。来年も、一緒に来ようね」
「っもちろん！」


虎杖くんと、したいこと - 夏祭りデート

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