9の奇蹟 ページ10
「お帰りなさいませ。ご無事で何よりです」
何とか七日間生き残った。
一つ気になったのはあれだけの人数居たのに、私を含めて三人しかいないということ。
「皆さんには連絡用の鎹鴉をつけさせていただきます」
バサバサと竈門君の所にもいた鴉が飛んできた。1羽はわたしの所に来た。
「次に刀を造る鋼を選んでいただきます。」
「Aさんはもうお持ちになっていらっしゃるのでお帰りになっても構いません。隊服を着ることも許可します。」
そう言って提灯をもった黒髪の子供は頭を下げた。
鬼殺隊を辞めるとなって、わたしは隊服を着ることが許されなかった。
しかしわたしには服というものがなく、困っていたら胡蝶さんが貸してくださった。
毎日洗って返しての繰り返しをしていたが、これでやっと胡蝶さんにご迷惑をおかけしないで済む。
わたしはボロボロのまま胡蝶さんのいる蝶屋敷に向かった。
善「あ！Aちゃん！最終選別どうだったー？」
ヘロヘロになりながらも蝶屋敷に戻ると、そこには我妻君がいた。
我妻君だけでは無く、竈門君も嘴平君もいた。
A「無事受かりました」
善「わー！やったね！！」
炭「おめでとう！」
嘴「流石俺の子分！」
それぞれわたしの合格に喜んでくれた。
A「それにしても、皆さんはどうしてここに？」
善「聞いてよ！Aちゃぁん！！」
突然、我妻君は涙目になったかと思うと、わたしに縋りついてきた。
善「臭い蜘蛛の鬼にやられてさぁ！手足短くなったんだよぉぉ。その治療でここに来たんだけどさ！？薬は不味いし、機能回復訓練ですごい強い子がいるし！」
もうやだーっと嘆いている我妻君にわたしは苦笑いすることしか出来なかった。
炭「止めるんだ善逸！最終選別が終わったばかりなんだぞ！！」
善「あら、ごめんなさいねぇぇ！」
A「大丈夫ですよ！我妻君を見ていると、なんだか心が暖まるので！」
善「ううっ…Aちゃん優しい！」
そう言いながら、我妻君はわたしから離れた。
嘴「お前、全集中・常中出来んのか？」
A「そ、それは何なのでしょうか！！」
善「全集中を四六時中やり続けることだよ。それをすることによって、基礎体力が上がるんだって〜。俺はまだ会得してないんだー。伊之助もだけど」
全集中って四六時中やるのですか。唖然とするわたしに我妻君は言った。
善「出来ないなら、一緒にやらない？炭治郎はもう会得したから教えてくれると思うし！」
A「はい…」
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桜の砂糖 - れんかさん» ありがとうございます(^-^) 頑張って治します(￣^￣) (2021年2月16日 13時) (
レス) id: eba054e15a (このIDを非表示/違反報告)
れんか - そうなんですね、体調が早く良くなるといいですね！テスト頑張ってください！応援してます！！ (2021年2月15日 14時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜の砂糖 | 作成日時：2021年2月7日 13時
