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8の奇蹟 ページ9

最終選別が行われる藤襲山に行った。そこは綺麗な藤の花が咲いていた。

人はそこそこいて、皆強そう。真ん中には提灯を持った2人の子供が立っていた。

「皆様、今宵は最終選別にお集まり下さってありがとうございます」

「ここから先に鬼共がいます。この中で七日間生き抜く。それが最終選別の合格条件でごさいます。」

どんな鬼がいるのか分からないまま、わたし達受験者は山の奥へ入っていった。

しばらく歩いていると、背後から気配がした。わたしは歩くのをやめた。

「気づいたァ?」

木の影から顔を出してきたのは間違いなく鬼。牙が鋭く生え、猫のような瞳孔。

あの日見た鬼と同じ。

わたしは鬼に刀を向けると、鬼はニンマリと笑った。

「いいねェ!俺、戦うの好きだぜェ!!」

わたしの方に手を伸ばしながら走ってきた。

集中……。今までやってきた鍛錬を生かすんだ。

桑『鬼を倒すにはその刀で頸を斬るか、太陽に当てるかじゃ』

A「すぅー……」

「無抵抗かァ?楽しくねェなァ!?」

A「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」

「おっと危ねェ」

やはりわたしは雷の呼吸を使いこなせていない。我妻君のように速さも威力も出ない。

A「んぐっ……」

足が……自分の速さについていけていない。

桑『儂から見ればじゃが、Aは雷の呼吸に適した体ではないと思うんじゃ。だから自分に合った呼吸をその戦いで見つけなさい』

自分に合った呼吸…。わたしは瞬時に威力を上げようとすると、体が持たず逆に威力が落ちる。

だけど、ゆっくりと助走をつけると自分の体もついていける。

そう、助走をつければ。

わたしは鬼の周りをぐるぐると周り始めた。

「あ〜?何してんだァ?お前の速さは遅すぎて、すぐに捕まえられるぞォ?」

もっと……もっと速く走れ。あの鬼に目が追えれないほどに。

「くそっ!だんだん速くなってきやがってる!」

鬼はわたしを捕まえようと追いかけ始めた。だけど伸びてきた手を軽々と避け、相手に斬りかかる。

「足ははえーが、威力はそこまでじゃねェ。そんな力で俺の頸に刃が通ると思ってんじゃねェぞ?俺の腕すらも斬れてねェじゃん!」

それでもわたしは走り続け何度も相手に斬りかかった。

最初は腕などで躱されていたが、その腕も斬り落とすようになり相手も慌てて始めた。

「くそ!!だんだん速度も威力もあがっ!?」

A「来世は鬼なんかにならないでください」

相手の背後を取り、首を斬った。これが、わたしの呼吸。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
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桜の砂糖 - れんかさん» ありがとうございます(^-^) 頑張って治します( ̄^ ̄) (2021年2月16日 13時) (レス) id: eba054e15a (このIDを非表示/違反報告)
れんか - そうなんですね、体調が早く良くなるといいですね!テスト頑張ってください!応援してます!! (2021年2月15日 14時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜の砂糖 | 作成日時:2021年2月7日 13時

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