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12の奇蹟 ページ13

駅に着くまでに、我妻君たちと色んな話をした。1番驚いたのは、竈門君の妹さんの話だ。

ずっと気になってはいたが、まさかいつも背負っている箱の中に、鬼になってしまった妹さんがいるとはびっくりだ。

善「煉獄さんって人に用があるんだっけ?」

A「そうです」

善「顔とか分かるの?」

わたしは煉獄さんという方に1度も会ったことがない。そのため、顔が一切分からない。

これでは、乗ってきた意味が無いような。

炭「匂いを覚えているから大丈夫だ!」

竈門君は自信満々気に、自分の胸を叩いた。

A「匂い?」

炭「俺は鼻が人より良く効くんだ!!」

A「すごい…」

我妻君は耳が良くて、竈門君は鼻が良いのか。では、嘴平君は?

そう思って嘴平君を見ると、慣れない列車に興奮しているのか、きょろきょろと周りを見ている。

伊「これが主の腹ん中か…」

意味のわからない事を言っている。

?「うまい!!!」

善「ひぎゃ!?!?」

前方から、大きな声が響き渡った。あまりの大きさに、耳の良い我妻君は涙目になっている。

?「うまい!うまい!うまい!!」

皆で声のする方へ近づいてみると、そこには大量の駅弁を食べている、派手な髪をした青年が座っていた。

多分、この方が煉獄さんなのだろう。おどおどしながら竈門君が、青年に話しかけた。

炭「あ、あのぅ…」

?「うまいっ!!!!!!」

何だと言わんばかりに、竈門君に向かって感想を言ってきた。

炭「は、はい…。それはもう、すごく伝わりました」

?「ん?君達は…鬼殺隊?」

炭「はい!俺は竈門炭治郎と言います!!」

深々と頭を下げる竈門君。

善「我妻善逸ですぅ。こいつは、嘴平伊之助で…」

A「神堂Aです」

?「うむ!俺は炎柱、煉獄杏寿郎だ!」

煉獄さんは声が大きいようだ。熱血体育教師みたいだな、なんてそんな事を呑気に考えていた。

炭「それで…Aと俺は煉獄さんに用がありまして」

煉「うむ!なんだろう!!とりあえず、座ると良い!」

煉獄さんはトントンと、自分の隣の席を叩いた。わたしは煉獄さんの隣に座るように、竈門君に促した。

そして自分は、彼らの前方に座った。

煉「それで、用とはなんだろうか!」

竈門君はわたしから話してもいいよと、微笑んでくれた。

A「煉獄さんは、私の師範でしたか?」

煉「うむ!違うな!話は終わりだ!」

間髪入れずに否定された。そんな状況に、目をパチパチさせてしまった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
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桜の砂糖 - れんかさん» ありがとうございます(^-^) 頑張って治します( ̄^ ̄) (2021年2月16日 13時) (レス) id: eba054e15a (このIDを非表示/違反報告)
れんか - そうなんですね、体調が早く良くなるといいですね!テスト頑張ってください!応援してます!! (2021年2月15日 14時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜の砂糖 | 作成日時:2021年2月7日 13時

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