音ゲー？いや、乙ゲーですよ【黒バス】

放課後！ ページ11

「やっだあ、そんなに嬉しいのー？」




無意識に口角が上がっているしんちゃんに対して、こちらもにやにやとして問う。





ハッとして、すぐに手で口を覆うも時すでに遅し…私はしんちゃんが笑っているところを目撃しているので隠したところで意味がないのに。




それにも気づかないほど慌てているしんちゃんにまた微笑みがこぼれた。





「別に笑ってなどいないのだよ」





何度もメガネのブリッジを押し上げるけれど、その手もカタカタと震えていて、おかしいくらいに動揺がみてとれる。






なんて、談笑をしているといつの間にやら、1時間目が始まる時間。二人で慌てて机の上に教科書やらを用意した。





その後は、二人して真面目に授業を受けて放課後。今日は何だかいつもよりも時間が経つのが早かったような気がする。



放課後になるや否や、リュックを持って部活動見学に向かおうとするしんちゃんを急いで引き止めた。




「しんちゃん！同じとこ行くんだからまってよー。」




こちらを振り向いて一言、




「…これからは前もって準備をしておけ。」




早く部活見学をしたいのか、貧乏ゆすりをしながら私を催促してくる。
これからのことを考えてくれるなんて、しんちゃんってほんとママだわ。
なんて。怒られちゃうから絶対に言わないけど。



急いで荷物を詰め込んで、しんちゃんの後を追った。

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