共に 中編 ページ32
自分と彼女を繋ぐ、
いつのまに繋がったかもわからない
その不思議な感覚は何十年も俺の中にあった。
Aが己の力を使うたびに自分にも
その感覚が伝わってくるのだ…
最初こそ鬱陶しいと思い、
常々苛立ちを募らせていたが、
今は…それこそ愛おしさに変わっていた。
「何が…って…えぇと…色々…ね。」
何故か、
曖昧な言い方にして誤魔化そうとするAは、
俺から視線を逸らしており、
(ガロウ…
なんか良い説明を…ボロスに。)
(は？なんで俺が、)
(あ？
お前の事でもあるんだぞ？？)
あの人間とこそこそと話し出した。
「…、」
ふと、その瞬間だ、
また嫌な感覚が俺の中を走った。
「A。」
ふと、存在を感じようと
彼女の方へと手を伸ばし、
頬に触れると、
「お、、おい…な…なにすんだ。
急に…どうした？？」
わかりやすく頬を赤らめた。
自分の方に視線が向くと、
やはりその嫌な感覚は収まるが、
しかしすぐさま、視線はあの男へと向かう。
「おい。」
以前では気にならない事すらをも
気にしてしまうそんな「人間らしさ」を嫌でも
こいつといると感じてしまった。
心と言う扱い難い「弱さ」を貰った所為で
戸惑いこそ多くなる。
煩わしい、だが、
こいつと同じではあるのならそう悪くもないと思うところ、もう既に俺は毒されているのだろう。
「この俺に隠し事か？
あの時に言った事を、
もう既に忘れたとは言わせないぞ？」
「あの時の？？」
「…、
そうか。」
まさか、本当に忘れているとは…
わざとこいつが嫌がるように俺は口に出した。
「俺以外の男にはうつつを抜かすな、
とそう言ったはずだが…」
「っ？！！！ふ、ふざけんなっ！
マジでやめろって！」
「何が悪い。
お前はどう思っているのだ？
俺と同じではないのか？」
「〜っ、
だから、恥ずかしい事を恥ずかしげも
なく言うんじゃないっ！
お前はそういう奴だからなんとも
思わんだろうけど、私はダメなんだよっ！」
Aが俺から離れていくと強く感じ、
近くにいると凪ぐのだ。
あぁ、そうか。
わかったぞ、この正体が。
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hiiragi(プロフ) - 更新、いつまでも待ってます😭🫶 (10月14日 3時) (
レス) id: 17fc942396 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - ワンパンマンは今も大好きです、また熱が戻って来た時、見直しを兼ねて書き足していこうと考えている所存です。その時にまたどうぞよろしくお願いいたします。そして読者の方々には重ね重ねお詫び申し上げます。 (2022年5月16日 16時) (レス) id: 4417e7e43c (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - ゆゆゆさん» ゆゆゆさん、続きに期待して下さり本当にありがとうございます。この件ですが、ストックは底をつき、新たな話を作ろうにも作者の乏しい記憶力を鑑みると設定崩壊してしまうと考えており続ける事が難しいと見ています。折角の期待に応える事が出来ず、申し訳ありません… (2022年5月16日 16時) (レス) @page35 id: 4417e7e43c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - 面白いので続きを期待して待ってます!! (2022年5月16日 14時) (レス) @page35 id: 078838462a (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - リンさん» いえいえ、とんでもないです。お話を読んでいただけて、そしてコメントも…作者として本当に嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年3月8日 9時) (レス) id: b140951648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぼろん | 作成日時：2021年11月20日 20時
