検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:8,107 hit

サイタマの家編2 後編2 ページ12

「もしかしたら、
隠れた才能とかあるんじゃないですか?

鍛えたら、それが現れるかもですよ。」

「…本当かなぁ?」

「ハハハ、大丈夫ですって。」

思ったよりも可愛い反応をするな、彼。

「大丈夫だろ。

まぁ、Aも元があれっていうのもあって
色々と事情が特殊だからな。
特殊なモノ同士仲良くやれんじゃないのか?」

「あの…それ言ったら
サイタマさんもですよ。」

馬鹿みたいな強さを持っているくせして
何故かそれが周りから理解されない、
そんな彼のある意味特殊だ。

人の心があるのに怪人だと恐怖される私…

強いと周りにわっしょいされ続けたキングさん…

そして最強なのに弱いと認識され続ける
サイタマさん。

「皆んな、色々と事情があるんだね。
なんか俺だけがって言ってられないよ。」

「ハハハハ…」
乾いた笑いしか出てこない。

キングさんの言葉を聞いて
ある事を私は思い出した。

「あ、そういえば、
前にヒーロー協会に喧嘩売ってしまったんで、

もしかしたら怪人認定されちゃうかもです…」

「うわぁ、なんかそれ面倒だな。
頼むから俺を巻き込まないでくれよ。」

ズズッとお茶を啜って私は彼にジト目で返す。

「サイタマさんの薄情者…そう言う所ですよ。
だからハゲるんですよ。」

「おいっ!ハゲは関係ないだろっ!」

「でも、もう別に怪人でも、
人でも…なんでも良いんですよ。

どう彼らに判断されようが私らしく
勝手にするって決めたんで。」

「A氏も見かけによらず大変そうだね。

何だったら俺から言おうか?
文不相応だけど、
一応S級ヒーローみたいな立場は貰ってるし…」

見かけによらずとはどう言う意味か
聞きたくはなったが、
彼の言葉自体は私を心配してのもの。

ありがたく受け取っておこう。

「キングさん…ありがとうございます。
でも、大丈夫ですよ。

手を出したら潰すぞって
私から釘を刺しておいたので。」

「おぉ、かなり強気に出たな…
大丈夫なのか?それ。」

そうサイタマさんに聞かれて私は頷く。

「大丈夫ですよ。

…多分。」

「今は随分と弱気だね。」

「そりゃあ…そうですよ。
一般人としての地位が…私の平穏が…」

ぽんぽんと肩を叩いてくれたキングさん。
やはり優しいな。

「キングさん、みんなきっと大変なんです。
だから周りに負けないように共に頑張りましょう。」

「え、あ…うん。」

返事こそ曖昧ではあったものの
私は此処に同盟を組んだ。

バング道場編 前編→←サイタマの家編2 後編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
63人がお気に入り
設定タグ:ワンパンマン , 転生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

hiiragi(プロフ) - 更新、いつまでも待ってます😭🫶 (10月14日 3時) (レス) id: 17fc942396 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - ワンパンマンは今も大好きです、また熱が戻って来た時、見直しを兼ねて書き足していこうと考えている所存です。その時にまたどうぞよろしくお願いいたします。そして読者の方々には重ね重ねお詫び申し上げます。 (2022年5月16日 16時) (レス) id: 4417e7e43c (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - ゆゆゆさん» ゆゆゆさん、続きに期待して下さり本当にありがとうございます。この件ですが、ストックは底をつき、新たな話を作ろうにも作者の乏しい記憶力を鑑みると設定崩壊してしまうと考えており続ける事が難しいと見ています。折角の期待に応える事が出来ず、申し訳ありません… (2022年5月16日 16時) (レス) @page35 id: 4417e7e43c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - 面白いので続きを期待して待ってます!! (2022年5月16日 14時) (レス) @page35 id: 078838462a (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - リンさん» いえいえ、とんでもないです。お話を読んでいただけて、そしてコメントも…作者として本当に嬉しいです!ありがとうございます! (2022年3月8日 9時) (レス) id: b140951648 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おぼろん | 作成日時:2021年11月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。