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才能の原石 後編 ページ50

「で…出来た…出来ました!!
晦冥様、カエデ様!!」

やはり彼の一族はテンリの可能性を
見抜く事が出来なかった阿呆共だった。

彼はチャクラさえあれば、
この世界の裏側にだって転送を
可能にするポテンシャルを秘めていたのだ。

「やるじゃないか!」

「流石です、テンリ。」

先程の場所とはかなりの距離が
離れた場所で私達は
ワッと三人で歓声をあげる。

側から見たらこの全員が
裏世界の人間だとは
きっと誰も思わないだろう。

「あ…あの。」

その時、部下の一人が話しかけて来た。

「ん?」

振り返った私、
彼はお面を見るなり驚いた声を出す。

「か、晦冥様?!
まさかご一緒だとは…」

彼の後ろには屈強そうな男が
幾人も控えている。

どうやら、運搬班も時間通りに
待機してくれていたようだ。

「丁度時間通りだろ?
もう持って行ってくれていいぞ。

あ、いや…やっぱり私も手伝う。」

「?!」

私の言葉にギョッとする彼ら。

「よいしょっと…」

「か、晦冥様っ!
ど、どうか私どもにお任せを…」

自分の背丈をゆうに超える箱を抱えると
そう彼らに言われ止められた。

「いや、私がしたいからしてるんだ。」

こうして何かしら自分が
出来る範囲の事はしたいし、
たまに部下達には顔くらい
出してやらねば、申し訳ない。

指示するだけの無能なボスには
なりたくはないのだ。

「ですが!」

「あぁ、大丈夫ですよ。
これがいつもの晦冥様ですので、」

「か…カエデ様…」

「しかし、そうですね…

主人を働かせて私が何もしないなど
面目が立たないものです。

ですので、
私にも手伝わせてくださませんか?」

「俺も…」

「えっ?!」

いつものことだ、
と慣れたようにカエデやテンリは
私と同じようにそこら辺の重そうな
積荷を率先して担ぎあげ始める。

「「「…、」」」

嘘だろ、と目をひん剥かせる
部下達は見ものだった。

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おぼろん(プロフ) - MAREさん» コメントありがとうございます!続編来ました!週末投稿でペースはいつもよりは遅いのですが、これからも続けていきます!  (2021年6月23日 17時) (レス) id: fd0f1f35b3 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 何時の間にか続編が出ていた、、、、おめでとう御座います!! (2021年6月23日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作成日時:2021年6月19日 15時

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