ただ今雪の中、誰か助けてください… 後編 ページ15
そのあとは唯々
啜り泣くお母さんの声しか私の耳には届かなかった。
「大丈夫、大丈夫よ。A…。
何にも心配しなくていいんですよ。
母上が、あなたの事守ってあげるからね。」
両手で両足が動かない私をお母さんは両腕に抱き抱えながら、
まるで周りから宝物を隠すかのように布で優しく体を包んで、
ゆさゆさとゆっくり揺さぶっていた。
「貴方は…族長様とも、
私とも違って茶色い瞳、とても綺麗でどこか温かな瞳をしているのね。」
私を見つめながらそう一人呟く彼女。
泣き腫らしたような腫れぼったい目をした、
彼女、そして少し痩けたようなその頬。
明らかに彼女は疲れきった顔をしていた。
「あぅ、」
彼女に手を伸ばしてあげれたら、
少しは元気になってくれるのだろうか。
しかし、私の両腕両足はすでにそこに
存在していない。
この口で、ごめんなさいと、
ちゃんと謝りたい。
でも、私のこの気持ちは赤子であるが故に
大人の彼女には届かない。
「ふふふ、貴方は何も知らなくていいのよ。
私が全てどうにかしてあげるから…」
全てを背負ってしまう私のお母さんは
とても優しいが故に人一倍脆かった。
この頃からだろうか。
彼女の心が少しずつ崩れ始めていったのは。
過保護な母親のせいで外に出られん 前編→←ただ今雪の中、誰か助けてください… 中編
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おぼろん(プロフ) - MAREさん» コメントありがとうございます！！ジョジョも大好きなので、どうしてもジョジョネタをぶっ込みたかったんですwww面白いと言ってくれて本当に嬉しいです！ (2020年12月13日 15時) (
レス) id: 1ee1bd2324 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白かったです！初っ端のジョジョネタで笑いましたww主様とは気が合いそうですw (2020年12月13日 10時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます！！いくつも掛け持ちしてるので申し訳ないです。他のと両立できるようにがんばります！！ (2020年11月28日 6時) (レス) id: 32dbdc0bea (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - おお！今度はナルトですね！おぼろんさんの作品のナルトはとても面白いし他にはない作品なので、とても嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2020年11月27日 21時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)
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