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私を覆う恐怖 中編2 ページ48

「大丈夫?!Aっ?」
私の腕を掴むと自身の方へと引き寄せ、
まるで彼から庇うかのような体勢を取った。

彼は自分に飛んできたそれを握り潰しながら、
彼女を見る。
どうやらレイコさんが彼に向かって
尖った枝を投げつけたようだ。

「ほぉ…貴様は、巷で有名になっている
わんぱく小娘じゃないか?

聞いた通りのわんぱくぶりだ。」

「レイコ…さん…」

「貴方、Aに何したの。」
異形の存在に怯まず、
レイコさんは彼を睨みつけると、
震える私の手を両手で優しく包み込んだ。

「フッ、何もしていない、が…
それに対する答えだ。」

「しらばっくれてるんじゃないわよ!
何もしてない訳がないじゃない!」

声を荒げるレイコさんに
彼は愉快と言った感じに手を叩く。

「この頃、退屈していたのだ。
お前達くらいの気性が荒い人間が丁度良い。

ふむ、しかし…そうだな…

まぁ、強いて言えば、
何も知らない愚かな人間に
俺から真実を伝えただけだが?」

「何言われたの?A!」

「…、」
目の前に死がある感覚に気持ちが悪くなる私は口を押さえて、無言のまま唯々首を振る。

言えない、というか言いたくない。

声に出して誰かに伝えたら、
いよいよ自分が本当に
死ぬみたいじゃないか。

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おぼろん(プロフ) - 豆腐の角さん» コメントありがとうございます!全然気にしないでくださいね。皆さんに見てもらえるだけでも嬉しいので!これからも頑張ります! (2020年11月7日 6時) (レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - 二章目おめでとうございます!初めの一票取れませんでした………。これからも頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年11月6日 22時) (レス) id: d448052499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年11月5日 22時

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