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懐古する関係 6 ページ14





白蘭「…A…ちゃん…?」


白蘭が目を開けたのは、治療しきれなかった傷に包帯を巻いてる最中だった。


幻「白蘭様!」

貴「白蘭、目が覚めたのか。
とりあえず水を飲め。」


白蘭にペットボトルを差し出せば、鎖を鳴らしながら白蘭はそれを受け取った。

どうやら意識はハッキリしているらしい。


貴「危篤状態は脱したな。
幻騎士、次はお前の治療だ」

幻「頼む」



オレは水分補給をする白蘭から1度目を離し、額から血を出している幻騎士の治療を始める。



貴「昨日オレを逃した後にやられたのか?」

幻「ああ。『コウ』という者にやられたあとここに連れてこられた。
武器もリングも奪われてな。お前こそなぜここに…」

貴「桔梗達を逃したあと、オレも捕まったんだ…頭を打ったみたいだが、気分は悪くないか?」

幻「今のところ大丈夫だ」

貴「なら良かった。お前も何か口に含むといい」



幻騎士の治療を終え、オレは再度白蘭を振り返る。すると、あいつは飲み終わったペットボトルを置いてオレにもたれかかってきた。

慣れたようにオレの肩に顔を埋める白蘭に少し呆気にとられてから、オレは複雑な気持ちで注意する。


貴「…おい?今はいつものスキンシップなんかしてる場合じゃ…」

白蘭「ゴメンね、いつかはバレるって分かってたんだ。」

貴「!」

白蘭「それでも、できることなら巻き込みたくなかった。」



悲しそうに、後悔するように白蘭はそう自分を責めた。



貴「…お前も反省とかするんだな」

白蘭「…ひどーい、Aちゃん」



茶化された白蘭の胸板を押し返して、オレは正面を向いたその頬を両手で包み込む。



貴「オレは自分から巻き込まれにきたんだ、お前のせいじゃない。
ていうか…お前の場合は、今更巻き込んでくれない方が腹が立つ。いっちょまえに1人でなんとかしようとするんじゃねえよ」

白蘭「…うん」

貴「反省はあとだ。
とりあえず今はここから出る方法を探して…ん?」



フと、白蘭の顔が近づいてきてることに気づきオレはとっさにその頭を手刀で叩く。


貴「…今、なにしようとした?」

白蘭「久しぶりのAちゃんを充電しようと思って、軽いキスをね♪」

貴「今そんなことしてる場合じゃねえって言ってんだろ」

白蘭「えー、この前一緒に帰った時はしてくれたのに」

貴「あれもお前の不意打ちだっただろうが!」



スッカリ戻った白蘭のペースに振り回されながら、オレはなんとか白蘭に現状を説明した。

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もも - 更新ずっと待ってます! (7月16日 23時) (レス) id: 9e7ed20773 (このIDを非表示/違反報告)
琉玖(プロフ) - ずっと探してた作品がこんなにも長く続いていたとは……!とてもこの物語に夢中になりました (6月4日 7時) (レス) @page27 id: 626e7bbf13 (このIDを非表示/違反報告)
こまり - 続きが気になります…(,,・д・) (6月3日 23時) (レス) @page27 id: fd7a7e37b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 本当に作者様の作品大好きなんです!!更新お願いします!!!!! (2021年8月16日 2時) (レス) id: 15d62d88c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 最初から読み返してきました!もう更新はされないのでしょうか… (2021年4月8日 13時) (レス) id: df822e1853 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らっく | 作成日時:2019年3月22日 18時

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