1通の挑戦状〜マジすか学園

Fight_30 ページ30

次の日。




学校が終わると、溜まり場には行かず遥香と待ち合わせをして実家へと向かう。





正直乗り気ではないが、行かなければ後々面倒なことになりかねないので素直に行くことにした。





「あー、ほんまめんどい」



「家出てから、家に来るように言われたことなんてなかったのに」



「あれか？Aが誘拐されたことについてグチグチいわれるんちゃうか？」



「えー」





文句を言いながら歩いていたら、実家に到着。





インターホンを鳴らせば、昨日の秘書っぽい声が聞こえした。





「お待ちしておりました。今、開錠いたしますので」





ガッチャンという鍵の開く音がした後、ゆっくりと門が開いた。





「この感じ久しぶり〜」



「確かに。いつぶりだっけ？」



「三、四年ぶりちゃう？」



「そんくらいか。もっと行ってない感じする」





入り口前に着き、扉を開いたら使用人達が並んでいた。





「おかえりなさいませ、彩お嬢様。遥香お嬢様」





これは昔から慣れない。




どうみたって、お嬢様キャラちゃうし。




Aはぴったりやけど。





「旦那様がお待ちです。こちらへ」





例の秘書に連れられお父さんの書斎へと向かった。

Fight_31→←Fight_29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す