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あぁ、もう、約束の時間になってしまう。
もしこれで罰されでもしたら、ずっとずっと呪ってやる。
…いや、まぁ、これも惚れた弱みと言いますか。
初めて人を好きになった。
恋というものが、この世界をこんなに鮮やかに染め上げるなんて初めて知ったんだ。
『まだまだ、この世界も捨てたもんじゃないですね。』
予想以上に豪華な門に、軽く目が眩む。
一度だけ、ここが王様のいるところ、なんてサラッとユンギ先生に教えられたことがある。
弟子を、こんなところに1人で来させますかね。
怖い。
けれど、行かないわけにも行かない。
王様との約束をすっぽかしたと、ユンギ先生の首が跳ねられるかもしれない。
それだけは避けなければ。
門を目の前にしばらく立ち尽くしている私を不審に思ったのか、門番の男の人が怪訝そうな表情を浮かべながら私の前へと立ち塞がる。
ですよね。
「何者だ。」
『えっと、Aと申します。
ユンギ先生の弟子をしております。
ユンギ先生の指示で、王様の回診へとやってまいりました。
決して怪しいものではありません。』
いや、めちゃくちゃ怪しいけどね。
こんなので通してもらえるわけがないじゃん。
「…ユンギ先生の？よし、通ってください。」
『え、いいんですか。』
「ユンギ先生に、俺の妻は病気を治して頂きました。
もう、感謝してもしきれません。」
『はぁ。』
「今、テヒョン様の所へお通しいたします。
ささ、こちらへ。」
ユンギ先生の名前を出した途端、表情が変わった。
先程までの威圧的な態度もなくなり、好待遇だ。
まぁ、それだけユンギ先生が凄いということなのだろうけど、そんなチョロい警護でいいものなのかな。
王宮、チョロいな。
門番の後をついて立派な建物を歩いて行く。
わぁ、王宮にはいろんな人がいるんだなぁ。
「ここがテヒョン様のお部屋になります。
どうぞどうぞ。」
にっこりと笑って扉の方を開けてくださる門番さん。
『…え？一緒に入ってきてくださらないのですか！？』
「はい。
ユンギ先生のお弟子さんとなれば、信用しないはずがありません。
テヒョン様をお願いしますね。」
『いや、信用するとかしないとかではなくて、』
ニコニコ笑っている門番さん。
ダメだこりゃあ。話が通じない。
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のぞみ(プロフ) - ユンギ先生の悪い顔。。。控えめに言って好き。あーあーあー幸せ。 (2021年2月10日 0時) (
レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あねら(プロフ) - まゆうさんの作品本当に大好きです（ ; ; ）いつも読ませていただいてます。これからも頑張ってください！ (2021年2月5日 1時) (レス) id: 83ec8b03b3 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 王様いろんな女の人と毎日のようにって、もう〜。グクにもヌナが居て満たされていたし。一方でジミンさんはどんな感じだったんでしょうか。ジミンさんにも浮いた話があれば良いな、いつも切なそうだから気になってしまいました。 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 26ef055a5c (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - この物語本当好きです、、毎回更新されるたびにどきどきしてます。これからも楽しみにしてます...!! (2021年2月3日 21時) (レス) id: 2505ec8573 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - あぁ、苦しい、苦しいよまゆうちゃん。このシリーズはほんと切ない。でも好きなんだ。好きなんだよ。まゆうちゃん。サランへ (2021年2月3日 2時) (レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年1月14日 21時
