3冊目 ページ5
『ただいまです、次の任務は?』
鴎外「人虎確保だ。行ってくれるか?」
『私の部下を連れて行っても?』
鴎外「あぁ、いいよ」
『藍、秋菜。行くよ』
秋菜「はい」
in倉庫
『やぁ、さっきぶりだね。人虎君…戦ってくれないか?君達から3人、こちらからも3人だ』
敦「えっ」
治「一人は私が行こう」
?「じゃあ、もう一人は僕が行くよ」
『ふふっ!姉弟対決?私、出ない方がいいかなぁ?』
藍「ダメですよ?!」
『そう?まぁ…いいわじゃあ始めましょうか!楽しい楽しい宴を…』
治(Aちゃんの異能が暴走しかけてる…?)
『{異能力──文豪達の詩}{汚れっちまった悲しみに今日も小雪の降りかかる}』
敦「え?雪?」
治「!!敦君!目を閉じろ!」
敦「へ?!」
『{汚れっちまった悲しみに今日も風さえ吹きすぎる}』
敦(寒っ!!)
『{汚れっちまった悲しみはたとえば狐の革裘}』
敦(いったい何が…?!)
『{汚れっちまった悲しみは小雪のかかってちぢこまる}』
敦(?!…体が…かじかむ…)
『{汚れっちまった悲しみはなにのぞむなくねがうなく}』
敦(暖かく…そう思ったら逆に寒くなる?)
『{汚れっちまった悲しみは倦怠のうちに死を夢む}』
敦(ぐっ…あっ…何だ…この激痛…)
『{汚れっちまった悲しみにいたいたしくも怖気づき}』
敦(足が…すくむっ!…痛みじゃない…これは…恐怖?)
『{汚れっちまった悲しみになすところもなく日は暮れる……}』
敦(死っ?!)
『{解除}』
敦「え?」
『………』
治「任務放棄かい?」
『違う、苦しそうだったから…別に助けようと思ったわけじゃないし。このままだったらあっけなくてつまんないからだし…勘違いしないでよ?』
一同(なんだこのツンデレ!)
『…いくよ{全ての詩}』
治「A?!」
敦「へ?」
治「クソっ!君達!森さんを呼んでくれ!」
秋菜「分かった!」
プルルルル
鴎外【何のようだ?】
秋菜「A様が全ての詩を使いました!」
鴎外【!!分かった!すぐ行く】
『{泣かない約束した限りなく続く未来に明日また会えるから言葉を残して・・・。}』
治「A!!」
敦「何が起きたんですか?」
?「俺の汚濁と同じやつだ」
敦「中原さん?!」
?「私もいるぞ」
敦「尾崎さん?!何で」
中也「近くで任務してたんだ」
敦「ところで汚濁って?」
紅葉「中也の技の一つじゃ、死ぬまで永遠殺り続ける。止めるには太宰が触れるしかない」
敦「ならどうして森さんを?」
紅葉「暴走時のAと互角に戦えるのが鴎外殿と福沢殿しかいないからじゃ」
ー文字数ゥ!!ー
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