※ ページ17
諸々の説明を一先ず終え、中也はソファから立ち上がった。
「よし、此れで大体全部説明したよな。A、風呂入って来い。洗ってあるから、湯は自分で張ってくれ」
「はぁい」
…
Aが風呂から上がると、リビングからふんわりと美味しそうな匂いが漂ってきていた。
匂いに釣られて、Aはバスタオル一枚でリビングへと侵入する。
「お、上がったのか?…って、まだ着替えてねぇじゃねぇか」
「だって美味しそうな匂いがするんだもん」
「はいはい、風邪引くから早く着替えて来ようなー」
「子ども扱いしないで!」
エプロン姿の中也に背を押され、Aは自室へと強制送還された。
…
Aが着替えてリビングに戻って来ると、テーブルには久し振りに見る中也の華麗なる料理の数々が並んでいた。
匂いに見た目、食べる前から美味しいのが判る。
ふわわわわ〜と明らかに嬉しそうな表情をするAにくすくすと笑い、中也は彼女に着席を促す。
「ほら、座れ。飯冷めちまうぞ?」
「それは困る!」
Aも料理は出来るのだが、面倒くさがってあまり遣らないのだ。普段は、自炊とコンビニ飯半々、偶に中也の手料理である。
それから、Aは、誰かの奢りだったり中也の料理だったりすると食欲が物凄いため、今日の夕飯も豪勢だ。
二人で席に着き、「いただきます」を云って、
Aは云い終わるが早いか、飯を口に運んだ。
「矢っ張り、中也のご飯は美味しいね」
中也は得意げにふふん、と鼻を鳴らした。
そして、云ってから数秒。
「…これからほぼ毎日中也の料理が食べられるのか…。
うん、中也。わいの嫁に御成?」
「あァ?旦那の間違いだろ」
「それを云うならスパダリの間違いだよ!」
こうして、Aの幸せな
ラッキーアルファベット
X
227人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
D night(プロフ) - 待ってコメントに恥ずかしい誤字みつけたww (2021年4月20日 22時) (レス) id: 4cc2763b45 (このIDを非表示/違反報告)
D night(プロフ) - ちょーお久の更新…元々するする心算はなかったんだけどね…なんとなく気分で…。しかもアカウント姫ちゃんじゃないし…笑 (2021年4月20日 19時) (レス) id: 1966d427bc (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - リクエスト失礼します!太宰治で浮気性夢主様とメンヘラ太宰が見たいです!お願いします!! (2021年1月31日 5時) (レス) id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 翌日、賢治君がいなくなった捜査を開始する敦君谷崎、ナオミ、夢主信号を待つと背後から手に口を押さえられた中原裏通路に連れ去り口にはガムテープを貼られ後ろの手を縄で縛られたポートマフィア、黒蜥蜴、梶井基次郎がいる組合が死んで涙目が唸り声がするです (2020年10月27日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 嘘吐き姫さん» ありがとうございます。のんびりお茶飲みながらお待ちしております(*´ω`*) (2020年8月24日 20時) (レス) id: ff159071ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:嘘吐き姫 x他1人 | 作成日時:2020年5月11日 17時