恋人失格には恋人失格を ページ30
No side
「君が2年間苦しんだのは…私のせいなのに?」
「太宰こそ… 私だって太宰を苦しめたし、挙げ句の果てに泣かせちゃったし、…それに、一番必要なときに、太宰を救えなかったのに?
私は恋人失格だよ?」
「君は…Aは、私を許してくれた。
それだけでも、本当は十分なくらいなのだよ?
それに、恋人失格は私も同じなのだよ、A。」
「これで…いいの?正解、なの?」
太宰が目を閉じ、ゆっくりと頷く。
そして、再び口を開く。
「もし…Aの気持ちが
もう一度私と、恋人に成ってくれないかい?
________今度は、探偵社で…」
「…うん。今度は、ちゃんと連れて行ってね。
______太宰と同じ、光の中へ…」
一度は泣き止んだAと太宰の瞳に、再び薄っすらと涙が浮かび上がる。
「勿論さ。
こうなった以上、もう絶対にAを離さないから。____覚悟し給えよ?」
「ふふっ… 望むところだ、太宰!
私だって、絶対に離してあげないんだから!」
手を繋いで、道を真っ直ぐ歩く二人。
空はいつの間にか、雨が止み、夜が明け、一筋の虹がかかっていた。
今度は絶対、置いて行かれない。
置いてけぼりにはしない。
しっかりと絡みあい、繋がれた二人の手が、
そう物語っている。
.
.
○…・*°・○…・*°・○・*°・
あと一話で完結です…!
ラッキーアイテム
安吾の丸眼鏡
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
45人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユリア(プロフ) - 嘘吐き姫様、初めまして!お話読ませていただきました。暗い雰囲気のままバットエンドかと思いましたが、すごくいい終わり方で安心しました!これからも応援してます(^▽^)/ (2023年2月20日 13時) (レス) @page31 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - りっちゃそさん» 堂々と宣伝すみません!りっちゃそさんも頑張ってください!応援してます! (2019年1月27日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - りっちゃそさん» ありがとうございます!こんな感じで大丈夫なのかな…?と心配な部分だったので、そう言ってくださると、とても嬉しいです!なんか安心しました…ほっ。 今は短編集やってます!更新速度は相変わらず遅いのですが…(汗)もし良かったら、そっちも宜しくお願いします! (2019年1月27日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃそ(プロフ) - こんばんは!コメントしてくださったのでどんな小説を書かれるのかと気になったので読んでみました!だざさんsideの時めっちゃ心にグッとくるものがあってこっちまでウルウルしちゃいましたwこれからも沢山の作品を楽しみにしております! (2019年1月27日 22時) (レス) id: f15d9423c8 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - 有難う御座います!まんじゅうねこさんを楽しませることが出来たのなら、幸いです。次の作品(多分すぐ作る)も、もし見つけたら見てください!←宣伝 (2018年12月11日 0時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:嘘吐き姫 | 作成日時:2018年10月30日 1時