戻った光と彼女の嘘 ページ18
現在の状況に戻る。
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太宰side
私の居る部屋の扉の隙間から微かに見える、透明な光。
その向こうから聞こえる、ドガッ バギィッ ボキボキッという容赦の無い音。
だが、男たちは少し気にする程度で、あくまでも残党が2人だけになっても、任務は遂行する心算らしい。
ドゴォッ!
勢いの良い音と共に吹っ飛んだ扉。
壊された扉の先から、光が溢れ出す。
屈強な男たちも、現れた人影にボコボコにされている。
その隙に、私は鎖を外し、自由の身となった。
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「はっ…此奴等、図体がデカいだけじゃない。」
「有難う、A。」
「…無事?」
「君のお陰で無傷だよ。」
私は両手をヒラヒラさせながら云った。
「また…会えたね。」
「そうだね。」
「…この組織…2年前に…太宰が壊滅に追い込んだ組織だよね?見覚えのある顔が居た。」
「うん。…A、」
「…な、何?」
「どうして…助けてくれたのだい?」
「…連れ去られる所を見た。……誰だかは、判らなかった…。その現場に、2年前の組織の残党が居た。もしかしたら、マフィアに手を出すかもしれないと思った。
それに、あの壊滅作戦には私も関わっていたから…。遣み残した仕事を…終わらせた、だけのこと…。」
「本当に…それだけなのかい?」
幾分か寂しげな雰囲気で云った為か、Aの顔に少し動揺が見えた。
先刻のAの言葉には嘘が混じっている。
ずっと私と目を合わせてくれないし、首を手でさすっている。
此れは、Aが嘘を吐くときの癖だ。
「そう…よ。マフィアと自分の…為っ!」
Aは踵(きびす)を返し、走り去ろうとする。
「あのときは!」
Aが私に背を向けたまま立ち止まる。
「…あのときは、私の為だったのかい?」
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〜♪°+**〜♪°+**〜♪°+**〜
なんと、久しぶりに自分の作品を開いたら←
こんなにもお気に入りと評価がされている…!
これ程嬉しいことはありません!
有難うございます!
出来れば一寸コメント欲s ((
更新頑張るので、これからもよろしくお願いします!
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ユリア(プロフ) - 嘘吐き姫様、初めまして!お話読ませていただきました。暗い雰囲気のままバットエンドかと思いましたが、すごくいい終わり方で安心しました!これからも応援してます(^▽^)/ (2023年2月20日 13時) (レス) @page31 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - りっちゃそさん» 堂々と宣伝すみません!りっちゃそさんも頑張ってください!応援してます! (2019年1月27日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - りっちゃそさん» ありがとうございます!こんな感じで大丈夫なのかな…?と心配な部分だったので、そう言ってくださると、とても嬉しいです!なんか安心しました…ほっ。 今は短編集やってます!更新速度は相変わらず遅いのですが…(汗)もし良かったら、そっちも宜しくお願いします! (2019年1月27日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃそ(プロフ) - こんばんは!コメントしてくださったのでどんな小説を書かれるのかと気になったので読んでみました!だざさんsideの時めっちゃ心にグッとくるものがあってこっちまでウルウルしちゃいましたwこれからも沢山の作品を楽しみにしております! (2019年1月27日 22時) (レス) id: f15d9423c8 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - 有難う御座います!まんじゅうねこさんを楽しませることが出来たのなら、幸いです。次の作品(多分すぐ作る)も、もし見つけたら見てください!←宣伝 (2018年12月11日 0時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘘吐き姫 | 作成日時:2018年10月30日 1時