彼の声 ページ22
電話の向こうの彼は
とても優しい声だった
「 だから早くうちに来いって言ってるのに⋅⋅⋅ 」
『 うん⋅⋅⋅ 』
「 あのさ⋅⋅⋅ 俺はいつもAに傍にいて欲しいって思ってるわけ 」
『 ⋅⋅⋅ うん 』
「 今度はもう断ったりしないでよ？ 」
『 ⋅⋅⋅ 』
「 返事は？ 」
『 うん 』
「 ハハッ そればっか⋅⋅⋅ 」
嘘みたいに
さっきまでしんどかった気持ちが楽になっていく
こんなにも彼が必要な存在になっていることに
自分でもびっくりする
彼との電話を切った後も
私はずっと自分の携帯を握りしめた
「 はい これ 」
すぐ後ろで聞こえる彼の声に体がビクッとした
振り返ると
私の目の前には大好きなミルクティー
私を見たまま
彼は顎をクイッとし 私に早く缶を取れと催促した
『 ありがとう 』
暖かいミルクティーの缶にまた少し心が落ち着く
プルタブを開けて一口口に含んだ
やっぱり人間 暖かい物を飲むと落ち着く
それが大好きなミルクティーなら なおさら
『 美味しい⋅⋅⋅ 』
「 良かった 」
彼はテーブルにコーヒーを置き また作業を始めた
さっき彼が言った言葉は
ただの冗談だったのかもしれない
私もあまり気にせず その後も二人で作業を続けた
PM 18:30
忘年会の時間ギリギリに作業が終わると
今度は受付に行き社員を出迎えた
年に一度の忘年会
朝からの疲れもあって
私は大好きなビールがよくすすんだ
隣に座る彼とも
付き合ってる頃の話もできちゃうくらい打ち解けられて楽しい時間になった
酔った社長の長い挨拶が舞台で始まる
「 今日はお疲れさん 」
隣に座る彼が小さい声で遠慮ぎみに私に言ってきた
『 お疲れ様 今日は疲れたでしょ？ 』
「 ん？ まぁー いろいろ疲れたかも 」
考えるような顔をして彼は笑いながらそう言った
『 いろいろ？ 』
「 そっ！ いろいろとね Aこの後どうする？ 」
『 う〜ん もう 帰ろうかな⋅⋅⋅ 』
「 まだ 飲み足りないのに？ 」
『 ハハッ まだ飲み足りないのに！ 』
「 ねぇ 1杯だけ付き合ってくんない？ 」
『 ⋅⋅⋅ 1杯だけなら 』
いつも仕事帰り 二人でよく行ったBAR
私達は久しぶりにその店に行く事にした
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Sakura(プロフ) - みまちゃーん♪おまけ更新ありがとう！しかも、私の大好物の５人のワチャワチャ！私も0円無人島生活観てた♪何か、らしくて笑っちゃった♪本当に最高の５人だよね！もう2017年もわずかだね(涙)来年もよろしくね！ (2017年12月30日 2時) (
レス) id: 3076da2e07 (このIDを非表示/違反報告)
みま(プロフ) - ひいさん» ひいちゃん♪最後までお付き合いしてくれてありがとうございます☆私のお話がどう伝わっているのかっていつも更新する度に不安で。そんな時に頂けるコメントにいつも元気もらってます！ありがとう♪また来年も宜しくお願いします！よいお年を。。。 (2017年12月29日 6時) (レス) id: d60697183e (このIDを非表示/違反報告)
ひい(プロフ) - こんばんは！完結してしまった〜(><)お疲れ様でした！またみまさんの書く二宮くん楽しみにしてます！良いお年を！ (2017年12月29日 2時) (レス) id: b9223508ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - みまちやん！こちらこそ来年も素敵なお話よませてね！今年もたくさんおせわになりました！良いお年を！！ (2017年12月28日 15時) (レス) id: b68355ec43 (このIDを非表示/違反報告)
みま(プロフ) - ゆーさん» ゆーちゃんお仕事忙しいかな？一気読み？ (´∀｀*)来てくれただけで嬉しいよ♪ありがとう！ちょっと伏し目がちな彼に塗られる口紅 それだけで倒れそうになるよねwwこんな妄想屋ですが来年も仲良くしてあげて下さいませ☆ 良いお年を。。 (2017年12月28日 6時) (レス) id: d60697183e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みま
| 作成日時：2017年11月29日 12時
