第三章『エピローグ』３ー１ ページ30
シンタロー視点
８月１５日。長い一日が終わろうとしていた。
エネの頼みで一日遊園地で遊ぶことになるとは思いもしなかったがな……
〜回想〜
目を覚ましたら謎のアジトの一室。そこには
メデューサの双子や透明人間(？)のいる団体がいて、オレはそいつらに助けられたらしい。
あとなぜか透明人間(？)と妹にとことん説教された。心配してくれたのではなく、メデューサの双子の弟に怒ってしまったことにそうとう腹をたたせたしまったらしい……
その後、妹から聞いた事件の話は突飛で、あまり理解できなかった。
ただ一つわかったことはこの団体のメンバーはいいやつらということだ。
妹があんなに楽しそうに笑う顔が久しぶりに見れたのがなによりの証拠だ。
大半は変なやつだが、少なくともキドとマヤというやつはなかなかの常識人だ。
キドは男勝ちな性格だが、家庭的な一面を持っていた。
一方でマヤはオレがこの一室で寝ている間、
ずっと看病してくれてたみたいで誰よりもまじめな性格の持ち主だ。
淹れてくれたローズティーは初めて飲んだが、
コーラよりも何倍も美味かった。
おそらくこの団体で最初に仲良くなったのは
マヤだろう。
オレのコミュ障を笑って受け止め、このアジトについてわかりやすく説明してくれた。
そしてなによりも見た目だ。
老若男女とわず愛されそうなふわりとした顔に透き通った中世的な声。
エネが「天使さん天使さん」と呼ぶ理由もなんとなくわかる。
シ「……なぁ、マヤ」
マヤとローズティーを飲みながら駄弁っている時、オレは話題を変えた。
『どうかしました？シンタローさん』
隣りに座っているマヤがこちらを向く。身長差があって自然と上目遣いになっているのは
勘弁してほしい……
シ「悪かった……いきなり怒鳴ったりして…」
『……もしかして、あの事件のときのことですか？』
マヤの言葉に頷く。あのときの怯えた顔が脳裏に浮かぶととても罪悪感を感じた。
しかしマヤは悲しい顔を見せず、クスリと笑った。
『どうして謝るんですか？』
シ「……えっ？」
マヤはローズティーがはいっているであろう無地のカップを置いて、もう一度オレに向き直った。
『シンタローさんは何一つ悪いことをしてないのにどうして謝るんですか？むしろ謝らなければいけないのはテロリスト達ですよ』
そう言って少し顔を赤らめ、頬を膨らませた。
……ヤバイ、すっげぇ可愛いっ／／／
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トリュフ - 面白いです！！これからも頑張ってくださいっ！ (2018年10月26日 12時) (
レス) id: bed3358c42 (このIDを非表示/違反報告)
イチカ - 最近この作品を、見たのですが、とても面白くてビックリしました。これからも頑張って下さい (2016年5月5日 13時) (レス) id: 6cee49a922 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - デルオスさん» ありがとうございます！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2015年4月25日 16時) (レス) id: 90628d5693 (このIDを非表示/違反報告)
デルオス - 続き楽しみにしてます(^^) (2015年4月25日 16時) (レス) id: 4238519239 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - おーえんしてﾏｽー (2015年4月25日 14時) (レス) id: 612ff67cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：４６猫 | 作成日時：2015年1月10日 0時
