2ー20 ページ24
カノさんにお姫様抱っこされ、キドさん達の方へ向かっていると……遠くの方でモモさんのお兄さんが、倒れていた。
『っ!!カノさん、戻って下さい!このままじゃ危ないです!あと降ろして下さい、自分で歩けますから!』
カ「えぇ、あ、うん!……てかっ勝算100パーとか言ってたのになにやられてんの!」
カノさんに降ろしてもらい、慌ててその人の元へ寄る。
モ「………お兄ちゃんっ!!」
モモさんも気づいたのか大声で叫んだ。ほんとうは本人もこちらへ来たいだろうが……今はそれどころではない。
モーターの音が響き、シャッターが少しづつ
上がっていく。
『モモさんっ!心配なのはわかりますが、もうシャッターが開いてしまいます!急いで!』
モ「っ!!……分かった……マリーちゃん!」
マ「うん!」
キ「………いくぞ!」
キドさんの掛け声と同時に、自分の能力を解除した。そして……この場にいる全ての人がモモさんへと視線を送った。
モ「……如月桃です。年は十六歳。……アイドルをやっています!」
モモさんが目を奪っている隙に、マリ姉さんが
前へと歩み出た。
………人見知りなのに、がんばりますね。
マ「……ごめんね」
マリ姉さんが目を合わせ、まわりは時が止まったかのように静かになった……
すると…ガラガラとシャッターが開く音と共に足音が聞こえた。どうやら警察が入ってきたようですね。
警察「突入ーー!……っ!?」
人質はもちろん、テロリストが一切抵抗せず、一箇所を見つめたまま固まっているまま。それゃ驚きますね、警察も。
僕は緊張がとれたのか、盛大なため息をついてしまった。
カ「ふふっ、緊張した?」
『ええ……毎回ヒヤヒヤしますよ。ホント、体に悪い活動です(苦笑』
カ「でも、達成感はあるでしょ?」
『………そうですね』
ちらりとキドさん達を見ると、キドさんは疲れたような笑みを浮かべていて、マリ姉さんは
上手くいったことに嬉しいのか顔を赤くしていた。……あれ?モモさんがいないような……
モ「……お兄ちゃん!」
いつのまにかモモさんはこちらへ駆け寄っていて、その表情は焦っていた。
モ「二人とも!お兄ちゃんは!?」
こんなに兄思いの妹がいて……この人も幸せ者ですね。
『大丈夫です。気絶しているだけですから』
モモさんは「よ、よかったぁ〜…」とその場にくずれおちた。
48人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トリュフ - 面白いです!!これからも頑張ってくださいっ! (2018年10月26日 12時) (レス) id: bed3358c42 (このIDを非表示/違反報告)
イチカ - 最近この作品を、見たのですが、とても面白くてビックリしました。これからも頑張って下さい (2016年5月5日 13時) (レス) id: 6cee49a922 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - デルオスさん» ありがとうございます!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2015年4月25日 16時) (レス) id: 90628d5693 (このIDを非表示/違反報告)
デルオス - 続き楽しみにしてます(^^) (2015年4月25日 16時) (レス) id: 4238519239 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - おーえんしてマスー (2015年4月25日 14時) (レス) id: 612ff67cab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:46猫 | 作成日時:2015年1月10日 0時