【番外編】※続き2 ページ21
魔夜視点
放課後
それから鹿野さんは時間さえあれば僕に話しかけてくるようになった。
……暇なら女子の相手でもしてあげてくださいよ……
カ「ねえねえ、魔夜君の好きな人のタイプってなに?」
『元気で優しさのある人ですかね……あんまり考えたことないのでわかりませんが……』
今は仕事もないから鹿野さんと向かい合い駄弁っている。するといきなり鹿野さんは目をしかめ、扉へと視線を送った。
カ「……あのさ、隠れていないで出てきたら?…………瀬戸」
『えっ?』
驚いて鹿野さんと同じ方向を見る。
セ「……ばれてたっすか」
ふっとでてきた長身の人物はまぎれもなく瀬戸さんだった……
カ「………盗み聞きでもしてたの?」
セ「違う……とは言い切れないっすね。でも、
目的はちゃんとあったんすよ」
瀬戸さんは僕に近づき、僕の手に一枚の手紙を
渡した。
セ「魔夜さんにこの手紙を読んでもらいたかったんすよ、ずっと前から……」
真剣に僕を見つめる黄色い瞳には夕日が写りこみ、透き通っていてとてもきれいだった……
そんなに真剣な表情をするってことはよっぽど
大切なことなのでしょうか?
ならすぐに読まなきゃ……
『……じゃあ、ここで読ませてもらいますね』
僕は丁寧に手紙を開いて、心の中で読み始めた。鹿野さんも気になるのか僕の横から覗いてきた。
数分後
『………恥ずかしい///』
カ「……これってラブレターだよね?」
セ「……当然っすよ///じゃなきゃ、こんなときに渡さないっすよ//」
その手紙の内容は僕への褒め言葉や、いかにも恋愛ドラマで言いそうな言葉で埋め尽くされていた………どうしよう……顔が熱い……
カ「文才はなかなかだね……だけど魔夜君は僕を選ぶ……ねえ、そうでしょ?」
鹿野さんはこちらを真剣に見ながら手を差し伸べてきた。おそらくいいなら手を握れということでしょうか……
セ「魔夜さん……ずっと前から好きでした。鹿野じゃなくて、俺を選んでほしいっす」
瀬戸さんも同じように手を差し伸べてきた。
二人は顔を見合わせ、ふっと息をはいたあと、
こちらを見た。
カ/セ「「僕/俺と付き合って下さい!!」」
………僕は、どっちを選べばいいんですか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カノ→マヤ←セト
俺得過ぎんだろぉぉぉ!!!←
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トリュフ - 面白いです!!これからも頑張ってくださいっ! (2018年10月26日 12時) (レス) id: bed3358c42 (このIDを非表示/違反報告)
イチカ - 最近この作品を、見たのですが、とても面白くてビックリしました。これからも頑張って下さい (2016年5月5日 13時) (レス) id: 6cee49a922 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - デルオスさん» ありがとうございます!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2015年4月25日 16時) (レス) id: 90628d5693 (このIDを非表示/違反報告)
デルオス - 続き楽しみにしてます(^^) (2015年4月25日 16時) (レス) id: 4238519239 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - おーえんしてマスー (2015年4月25日 14時) (レス) id: 612ff67cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:46猫 | 作成日時:2015年1月10日 0時