【FAIRYTAIL】メカクシトリップPart2★仲間を探しに★【カゲプロ】 (ページ9)

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☆５１☆帽子の必要性ページ9

突然帽子を被せられたから驚いたけど、すぐに帽子は外されてしまった。
　視界が広がったと思えば、目の前にスティング君とローグ君がいたから更に驚く。レクターとフロッシュも一緒だ。

貴「あれ、いつの間にいたんですか！？」

ｽﾃｨﾝｸﾞ「今来たところ、…で、何の話をしてたんだ？」

ﾌｨﾘｱ「…色々とよ」

スティングは先程まで険しい表情をしていたのがまるで嘘であるかのように、普段通りの様子で話に加わった。ローグも同様に静かに近づく。そんな2人の様子を見てしまったフィリア達はツッコむのを止めた。

ﾚｸﾀｰ「Aさんに帽子を被せてましたけど、ルーファス君ったら何をしようとしてたんです…？」

ﾌﾛｯｼｭ「帽子を被ったA、似合ってたー！」

貴「あはは、ありがとうフロッシュ」

　被ったというより、目の前を隠されるような感じだったんだけど…まぁいいか。
　あといい匂いがしたな…なんてね。こんなことを言うと変な意味で捉えられてしまいそうだし。

ﾙｰﾌｧｽ「そうだスティング、ローグ。仕事から戻ってきた時は不機嫌そうだったけど…今はもう大丈夫なのかい？」

ｽﾃｨﾝｸﾞ「あ、そういやルーファス！Aに変な入れ知恵しただろ！」

ﾛｰｸﾞ「Aに変なことを吹き込むな」

ﾙｰﾌｧｽ「おー怖い怖い」

ｵﾙｶﾞ「見事な棒読みだな…」

ちなみに先程睨まれた男達は直ぐに目線を反らし、冷や汗をかいていた。
このことで剣咬の虎ではこのような噂がひっそりとまわるようになる…

“旅する歌人(トラベルシンガー)は双竜のお気に入り”と。

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貴「私も帽子被ってみようかな…？」

ﾙｰﾌｧｽ「おや、興味を持ってくれたのかい？」

ﾌｨﾘｱ「Aには派手過ぎない帽子の方がいいかもね」

　派手かどうかは別として、単純にファッションとしてはアリなのではと思ったり。それにいざという時に顔を隠すことが出来るし…それならフードもありか。

　元の世界では“お姉ちゃん”からフード付きのパーカーを貰ったっけ。サイズが合わなくなったけど、捨てずにしまってある。サイズを調節できたらなぁ…

ﾙｰﾌｧｽ「…やっぱりAはそのままの方がいいかな」

貴「え…そうでしょうか？」

ﾙｰﾌｧｽ「あぁ、何故なら――君の美しい笑顔が隠れてしまうのは、勿体ないからね」

　…サラッとそういうセリフを言えるのってズルくないですか？