【FAIRYTAIL】メカクシトリップPart2★仲間を探しに★【カゲプロ】 (ページ8)

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★５０★牽制ページ8

その後ローグ君と解散し、ルーファスさん達と合流した。
　丁度フィリアとローリィも一緒にいたため、スキンシップ作戦の結果を報告したわけだけど…

ﾕｷﾉ「さ、流石A様です…」

ﾌｨﾘｱ「まさかルーファス君がそんな入れ知恵をするとはね…」

ﾙｰﾌｧｽ「是非その光景を見てみたかったよ…フフッ」

ｵﾙｶﾞ「面白がってるじゃねぇか」

貴「お、面白かったですか…？」

　何が面白かったんだろうと思うと同時に、口元をおさえながら笑うルーファスさんは絵になるな…なんて思ってしまう。
　…改めて見ると剣咬の虎って美形が多いよね。美男美女、可愛い人、カッコいい人…そんな中に紛れ込む私。あれ、何だか不安になってきたぞ？

貴「面白いだけじゃだめです…！」

ｵﾙｶﾞ「何か別のことを考えてないか…？」

ﾛｰﾘｨ「と、兎に角無事成功してよかったよね！」

――――
――

A達が話に盛り上がっている中、離れた場所でA達の様子を伺っている者が数名。
剣咬の虎に所属しているギルドメンバーの者がヒソヒソと言葉を交わしていた。

「なぁ、あのAって子…なかなかの凄腕だよな」

「旅する歌人(トラベルシンガー)だろ、まさかここに来るなんてな…」

「あの噂の実力をこの目で見れたわけだしな…それに美人だし」

ﾙｰﾌｧｽ「…そうだA、ちょっといいかい？」

貴「何でしょう……ンムッ！？」

　ルーファスさんが目の前まで来たと思ったら、突然帽子を私に被せた。
　突然すぎて驚いたし、何なら視界まで覆われてしまった。

―――
――

「美人もそうだけど、可愛いって方が合ってるんじゃね？…あとスタイルも良いよな」

「それな、俺ちょっと話しかけてみようか…な……」

直後、Aのことを語っていた男達がピシリと固まった。

丁度ルーファスがAの顔を隠すように自身の帽子を被せると同時に、2人の人物…スティングとローグが現れ、男達を睨んだ。男達の会話は耳の良い2人に筒抜けである。

ルーファスがAに帽子を被せた理由…それはスティングとローグの睨んだ表情を見て怯えさせないため。
Aのことをチラチラと見ていた男達がいたこと、2人がやってきたことから瞬時に状況を察しての行動である。

貴「ど、どうかされましたか…？」

ﾙｰﾌｧｽ「…いや、帽子を被ったAも素敵かなと思っただけだよ」