【FAIRYTAIL】メカクシトリップPart2★仲間を探しに★【カゲプロ】 (ページ7)

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☆４９☆安心ページ7

なんてこった…戦闘狂だけでなく、子どもっぽい印象に思われていたとは。

　確かにこれまでの行動を振り返ってみると、子どもっぽいと思われても仕方がない気がしてきた…このままだと無邪気な戦闘狂、やばい奴と思われてしまう。

貴「た、確かに子どもっぽかったですね」

ﾛｰｸﾞ「…は？」

貴「もし迷惑とかだったら直ぐに言って下さい…！！」

　
　これ以上誤解を生むわけにはいかない。スキンシップはできたけど次からは程度を考えてやろう、そうしよう。

ﾛｰｸﾞ「…迷惑とも思っていないが」

貴「！！」

ﾛｰｸﾞ「寧ろもっと頼ってきても良いんだぞ」

　頼ってきても良い。その言葉を聞くと…嬉しくなってきて。
　不安が一気に吹き飛ぶ感じがした。

貴「…つまり、スキンシップは大丈夫ということで？」

ﾛｰｸﾞ「それはまぁ…ただ、やりすぎないように――」

貴「よかったーーっ！！」

ﾛｰｸﾞ「ちょ…！？」

Aは嬉しさのあまりローグの両手を掴んでそのまま上下に振る。
振っている際に氷の結晶のようなものが周りにフワフワと舞っては消えていく状態にローグは静かに驚いていた。

Aは興奮状態になると魔力が溢れ出てしまい、氷の結晶ができる程の冷気を出してしまう。つまり周りが一瞬だけ氷点下になるわけだが…ちなみに本人は自覚していない。
突然周りが氷点下になることに驚き、下手すれば遠ざけてしまっても可笑しくない…が。

ﾛｰｸﾞ(…熱い、な)

丁度体温が上がっている状態であるためそんなことは無かった。
そもそもAを遠ざけるという考えすら持っていない。

貴「本当によかったです、2人が不機嫌になってるときはどうしようかと思いましたし」

ﾛｰｸﾞ「…2人？」

ここでローグは2人という発言に思考を一瞬停止させる。そして理解してしまう…スティングにも同じようにスキンシップしてきたことを。
滅竜魔導士の嗅覚の鋭さにより、Aから微かにスティングの匂いがすることに気付いてしまった。

ﾛｰｸﾞ(……複雑すぎる)

この時、ローグからのびている影が揺らめいていた。