【FAIRYTAIL】メカクシトリップPart2★仲間を探しに★【カゲプロ】 (ページ42)

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★８４★目撃ページ42

貴「はぁ…はぁ……ここまで来れば大丈夫かな？」

ﾌｨﾘｱ「全く…大怪我しなくてよかったものの、Aって意外と血の気が多いわね」

ﾛｰﾘｨ「びっくりしたよ…」

　血の気が多いというか、正義感が強いの方が合ってると思うんだけどな。ひったくりをする方が悪い、悪者は許しません。

ﾛｰﾘｨ「…あ！Aの上着が破れてる！」

貴「え、嘘！？」

ﾌｨﾘｱ「さっきの攻撃が掠ったのね…スカートも少し汚れてるわ」

　やはり距離が近かったんだろう、大量の鉛球を完全に避けるのは難しかったか。気に入ってる服なのに…でも今回は仕方がない。

ﾌｨﾘｱ「このままで帰るわけにはいかないわね、近くの店で事情を説明して着替えなさい！」

貴「…え」

　着替えるって…この買った服に？
　どの服もフリルで可愛らしいものだ、こういった服は着慣れていないのに…突発で着ることになってしまうなんて！！

　仕方がないと言い聞かせて近くにあった店に入ろうとすると…誰かに声をかけられた。

「オイ、そこのお前」

貴「はい……ん！！？」

　振り向くと同時に私は固まった。

　…その人は何故か上の服を着てないんだもの。上半身だけといえど、見慣れない光景だから目元を手で覆った。

ﾌｨﾘｱ「A、今すぐ逃げなさい！変態がここにいるわよ！！」

「変態じゃねぇよ！…て服がねえ！？」

　自覚してなかったの！？怖い！！とんでもない人と会っちゃったよ…！？

ﾛｰﾘｨ「何で服着てないの？…まさか何かに目覚めて」

「何も目覚めてねぇよ、癖だこれは」

貴「へ、変な癖ですね…」

　指と指の間から再度その男性の方を見る。
　上着を手に持っていないか確認しても見当たらない。その状態でいるのに慣れてますって感じなのかな…癖と言ってたけども。

「単刀直入に言うが…お前、滅竜魔導士だろ」

貴「！？」

　突然の発言に私は動揺する。
　まさか、咆哮してるところを見られた？周りに人はいなかったと思ってたんだけど…油断していた。

貴「うぅ、出来れば見なかったことにしてくれませんか？」

「まぁ、ひったくり犯を止めるためにやったのは状況でわかったけど…あの攻撃の威力は只者じゃないだろ」

ﾌｨﾘｱ「貴方も絶対只者ではないわね、上着が無いし」

ﾛｰﾘｨ「お巡りさんに捕まらないようにね…？」

「上着は気付いたら無くなってたんだよ！！」

　それが怖いんですってば！！！