【FAIRYTAIL】メカクシトリップPart2★仲間を探しに★【カゲプロ】 (ページ41)

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☆８３☆手加減って難しいページ41

突き飛ばされた女性が地面に倒れ込む。軽い怪我ですんでいるようだけど…怪我したことには変わりない。

　私は犯人の目の前まで直ぐに走り出していた。

貴「何…してんのよ！！！」

「ウガアァッ！？」

　犯人の行動にに腹が立ったから鉄拳を1発。勿論犯人は綺麗に弧を描いて吹っ飛んだ。

ﾌｨﾘｱ「ちょ、A怖っ！」

ﾛｰﾘｨ「Aが怒ったらやばいね…」

　しかし犯人は立ち上がり、私達に向かって走り出した。
　突然殴られたことに腹を立て、怒りの矛先をこちらに向けたようだ。

「何しやがる！これでもくらえ！」

　犯人は魔法が使えるようで、鉛のような物体を大量に放った。
　そこまで遠くない距離からの攻撃だったから少し驚いたけど、素早く攻撃をかわしていく。

　そちらが本気で来るというのなら、こっちも加減しなくてもいい…よね？

貴「……フッ！！」

　息を吹きかけると、犯人の真横で大きな風が吹き荒れた。
　…犯人から数㎝横の地面がえぐれてしまっている。

「あ…ぁ……？」

　犯人の横スレスレに草竜の咆哮を吹いた。今の攻撃で腰が抜けてしまったようで、犯人は地面に膝を落としてしまう。
　軽い咆哮でも、我ながらなかなかなの威力ってとこだね。

ﾌｨﾘｱ「ちょっと！地面が凄いことになってるわよ！！」

ﾛｰﾘｨ「怒るとこんなに威力が増すんだ…」

貴「あ…しまったついカッとなって」

ﾌｨﾘｱ「A容赦ないわね！？」

　すると犯人が向かってきた方向から何人か人がやってきた。

「ひったくり犯はどこ行ったんだ！？」

「あ、いたぞ…って、何これ！？」

「地面が凄いことになってるぞ…」

　人がだんだん集まってきた。
　…あまり目立たないようにと思っていたのに、このままでは注目の的になってしまう。気付かれる前にこの場を去ることにしよう。

貴「フィリア、ローリィ、逃げよう！」

ﾌｨﾘｱ「もう走ってるじゃないの！」

ﾛｰﾘｨ「待って～！」

A達がその場を離れると、物陰からある人物が出てくる。
その人物はA達の走っていった方向を見て呟いた。

「何者だあいつ…」