【FAIRYTAIL】メカクシトリップPart2★仲間を探しに★【カゲプロ】 (ページ28)

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★７０★部屋での話ページ28

その後、ミネルバさんは私を慰めるように抱きしめて、思い出させてしまって悪かったと謝罪された。
　謝るのはこっちの方だと思うのですが…

　同時にスティング君とローグ君にも勘違いをして悪かったって言ってたけど、2人は能力のことについては黙秘してたってことだよね…？
　直ぐに足の痺れを治して謝罪したけど、気にするなって言って許してくれた。あぁ本当に申し訳ない…！！

　…そんなこんなで帰ってから色々とあり、ようやく部屋に辿り着いた。直ぐにベッドにボフッと倒れ込む。

　すると突然、ケータイが振動した。

ｴﾈ「え～…Aさん！聞こえてますか～？」

貴「あれ、エネ！どうかしたの？」

ｴﾈ「ちょっと遊びに来ました☆」

　画面には見覚えのある電脳少女、エネの姿が。
　エネの声を聞き、フィリアとローリィも画面をのぞき込む。

ﾛｰﾘｨ「あれ、この子ってシンタローと一緒にいた子だよね？」

ｴﾈ「昨日ぶりです、エネですよ！」

ﾌｨﾘｱ「あら、今日は立体にならないの？」

ｴﾈ「ご主人のケータイからじゃないと立体できないんですよ～」

　エネはふと画面を見渡し、画面中を飛び回っていく。久しぶりの光景だからクスッと笑みがこぼれた。

ｴﾈ「今思ったんですけど、Aさんの待ち受けって凄いですね」

ﾌｨﾘｱ「どんなの？…て、ドラゴン！？」

　今の待ち受けはホワイティア達が写っている。これは初めて出会った時の写真だ。

ﾛｰﾘｨ「Aってドラゴンに育てられたんだ…あれ、じゃあ親がドラゴンで…あれ？」

貴「ちゃんと人から生まれてるから安心して！…まぁ、色々あったんだ」

ﾌｨﾘｱ「それってどういうこと？」

　これは何処から話せばよいのやら。トリップしてきたことは流石に混乱を招くからややこしくしたくないんだけど…
　私がこの世界に来たのは3歳の状態。元の世界での3歳の私は―――。

貴「ホワイティア達に会う前の私の家族は、ちょっと…ね」

ｴﾈ「あ…すみません。気を悪くさせちゃいましたか？」

貴「ううん、大丈夫だよ」

　…この機会だし、話してもいいかもしれない。
　メカクシ団の皆は私の幼い頃の事を知ってるから、エネは申し訳なさそうな表情をする。

貴「…ちょっとした事件があったんだ」

――――――これは、とある家族に起きた出来事である。