【FAIRYTAIL】メカクシトリップPart2★仲間を探しに★【カゲプロ】 (ページ16)

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★５８★クロハの魔法ページ16

貴「それにしても、ワイバーンの数が…多い！」

　さっきから20体くらいは倒したと思うんだけど、目の前にはまだまだ大量にいる。このままだと宝石発掘どころじゃないんだけど！？

ﾌｨﾘｱ「A！宝石発掘なら私たちに任せなさい！」

ﾛｰﾘｨ「どこらへんに宝石あるかわかる？」

貴「ありがとう！えっと…あ、あそこの岩陰からそれっぽい匂いがする！」

ﾌｨﾘｱ「任せなさぁぁぁぁい！！」

　フィリアのテンションが凄い。宝石のことになるとここまでとは…でもそのおかげで宝石を十分に集めることができそうだ。

ｺﾉﾊ「防御は僕に任せて…クロハも魔法使いなよ。タイミング、たくさんあるよ？」

ｸﾛﾊ「わーったよ！A、俺も戦闘に参加するぞ！」

貴「え、本当！？」

　クロハは私の近くに駆け寄り、ワイバーンと対面する。それと同時に両手を前にかざした。

ｸﾛﾊ「来いよワイバーン…！」

貴「わぁ…！」

　想像してたものが当たった。クロハの手から次々と黒蛇が現れたのだから。

　ニヤリと黒い笑みを浮かべながら更に蛇を出していく。クロハって元々蛇だもんね、なかなか絵面が似合う…

ｸﾛﾊ「幻覚じゃない、実物の蛇だぜ…行って来い！！」

クロハが合図をすると、黒蛇は一斉にワイバーンに襲いかかる。

「「グオオアアアアァァァァァッ」」

　ワイバーンの体中に蛇が絡みつき、噛みつき、締め上げていく。なかなか惨い光景だから規制が入りそう、と少し考えてしまう。

貴「これにどういうタイミングが必要なの？」

ｸﾛﾊ「敵の数や大きさによって蛇の性質が変わるんだよ…まぁほぼ勘で出してるけど」

貴「勘なんだ…逆に凄い」

ｺﾉﾊ「…それだけじゃないでしょ？」

　まだ何かあるらしい。蛇が襲いかかるだけでも凄まじいというのに、更に惨い光景を見ることになるの！？さ、流石にモザイクは…！！

ｸﾛﾊ「ったく…じゃあ久々に本気出す」

シュルシュル、と蛇が一塊に集まっていく。そしてみるみる大きくなり…

貴「で…でかすぎじゃない！？」

　無数の蛇が巨大な剣に変わった。当たったら絶対に痛いどころじゃない！！

ｸﾛﾊ「…重い」

　あ、重いんだ。沢山の蛇が集まってできてるしそりゃそうか…

ｸﾛﾊ「だが威力は半端ないぜ？おらあっ！！」

　クロハはその剣を振りかざすと、ワイバーンに見事ヒット。大きな爆発音と共に吹っ飛んでいった。