【FAIRYTAIL】メカクシトリップPart2★仲間を探しに★【カゲプロ】 (ページ14)

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★５６★宝石ページ14

「こちらの部屋にいます」

貴「では…失礼します」

　扉を開けると、そこには小柄な女の子が椅子に座って本を読んでいた。可愛らしい服を着ていてまるでお人形のようだ。

「あらお母様！…そちらの方々は？」

「今回の依頼を引き受けてくれた方よ。しかも、あの有名な旅する歌人(トラベルシンガー)さん！」

「え……本物？本当に本物なの！？」

　女の子は物凄い勢いでこちらにやってきた。宝石のように瞳を輝かせて目の前で止まる。

貴「旅する歌人ことAです、よろしくね」

ﾙﾋﾞｱ「私はルビアです！ほ…本物……！！」

「ルビアはこう見えて手先がとても器用なんですよ」

ﾙﾋﾞｱ「こう見えてってなんですか～！！」

　これだけ言っておこう、この子凄く可愛い。この世界の人達って美男美女が多い…そういう世界なんだねそういう事にしておこう。

　ふと下を向くと、フィリアが目を輝かせて周りを見ていた。つられて私も周りを見ると、廊下に飾られていたものよりも大きい宝石がたくさん置かれている。

ﾌｨﾘｱ「部屋に宝石がたくさんあるわね…！」

「これでもまだ少ない方なんですよ？」

ﾛｰﾘｨ「まだあるの！？」

ﾙﾋﾞｱ「でもワイバーンが増えてから宝石発掘が難しくなって…」

　なるほど…このままだと宝石が採れなくなってしまうわけね。

　聞いてみたところ、ルビアちゃんは宝石を綺麗に整えるという仕事をしているらしい。整えた宝石は契約しているお店に送って、報酬を貰っているのだとか。

　依頼主さんもその手伝いをしているけど、一番手先が器用なルビアちゃんがほとんどやってくれてとても助かっていると…親孝行な女の子だ、本当にいい子。

　しかも年齢を聞いたらルビアちゃんは13歳らしい。流石に依頼主の年齢は聞かなかったけど、お姉さんと言われても可笑しくない見た目なんだよな…

貴「今回の依頼、絶対に成功させます！！」

ﾙﾋﾞｱ「ありがとうAさん！依頼が無事終わったら、集めていただいた宝石の一部ををアクセサリーにしてプレゼントします！いや、させて下さい！！」

「あらあら、とても張り切ってるわね」

ﾌｨﾘｱ「A、この依頼は絶対に頑張るわよ！宝石のためにもっ！！」

フィリアの目がギラギラ光ってる。宝石が好きなんだから無理もないことであった。