★26★戦うとは ページ30
部屋に入ると、流石と言うべきか雰囲気が半端ない人がいた。大きな体格で身長も高い男性だ。
この人がマスター…絶対に怒らせたらいけない人だ。自然と背筋が伸びてしまう。それはフィリアとローリィも同様なのか、尻尾の先までピンと伸ばしている。
A達の姿を目にしたジエンマは、眉をひそめて問いかける。
ジエンマ「…そいつらは誰だ」
貴「…Aです」
フィリア「フィリアです」
ローリィ「ローリィ、です……」
マスターの威圧感に緊張が走る私達。これから圧迫面接?にしては椅子とか無い…あ、元の世界の基準で考えても意味無いよね。ここは魔法の世界なんだもの…て、どんな理由よ。
自己紹介の後で、スティング達がAと出会った経緯を簡潔に話した。魔物の討伐を1人でこなしたという話を聞いたジエンマは再びAへと目線を向ける。
ジエンマ「どのような魔法を使うのだ」
貴「氷、水、草の滅竜魔法と…
ジエンマ「ほぅ…
ついでに7年前の時代から飛ばされたという経緯も簡単に説明した。一通り話し終えると、沈黙が続く…と思っていたが。
ジエンマ「実力を見せてもらおう、スティングと戦え」
貴「…え」
スティング「…そう来たか」
唐突に戦闘許可が下りるとは思ってもいなかった。まぁ確かに実際に実力を見てもらった方が信憑性が上がるか。
フィリアとローリィから頑張れ、応援していると目線を送られる。私だけでなく2人の運命もかかっていると思うと…これは燃えるね。
スティング君は絶対強い。実際に咆哮を見て凄い威力だったし…
ジエンマ「…ミネルバ、そこにいるのは分かってる…出てこい」
マスターがそう言うと、扉が開いた。部屋に入ってきたのは古風な格好をした女性…綺麗な人だなぁ。
ミネルバ「スティングと戦わせるとは…なかなかの実力者なのだな」
ジエンマ「ギルド前を空けておけ、そこで戦わせる」
そう言って部屋から姿を消した。ギルド前で戦うということは…多くの人に見られるってこと。
ミネルバ「話は大体聞いた…お主がAだな、妾はミネルバだ」
貴「はい、よろしくお願いします!」
緊張しながらも笑顔は忘れずに挨拶。印象は大切だからね!
ミネルバがAの笑顔を可愛らしく思い、妹に欲しいと密かに考えていたのはここだけの話である。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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茎わかめ - この作品大好きです!いつも見てます!頑張って下さい! (2015年11月24日 16時) (レス) id: 503c9eef6e (このIDを非表示/違反報告)
カイ - 凄い面白いです更新頑張って下さい! (2014年12月30日 12時) (レス) id: 5b7af73d0b (このIDを非表示/違反報告)
麗 - すごく面白いです!続きがきになります (2014年11月6日 4時) (レス) id: ed9fffba14 (このIDを非表示/違反報告)
光鶴(プロフ) - もうしばらくすると出てきます!髪・・・神しだいなので← (2014年5月24日 22時) (レス) id: 7027c2230a (このIDを非表示/違反報告)
ネトゲ廃人@みゅろん(プロフ) - (/ω\)メカクシ(_・ω・)_ダアン!のみんなは出てこないの? (2014年5月24日 21時) (レス) id: 2dab0aa14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光鶴 | 作成日時:2014年4月19日 23時