【FAIRYTAIL】メカクシトリップ☆魔法の世界へ☆【カゲプロ】

★８★目を向ける能力 ページ11

ホワイティア達と暮らして数日経った。
　初めは敬語を使っていたけど、「家族なんだから、堅苦しいのはメッ！！」と言われたから敬語は無しになった。お茶目だね。

　あと、いずれバレることだと思い私はトリップしてきたことを話した。不思議と分かってくれると思ったというのも理由の1つ。もちろんホワイティア達は私の事を信じてくれた。



ﾌｫﾚｽｷﾞｱ「3歳なのにこんなにペラペラ喋れるんだからな〜」

貴「やっぱり違和感だった！？」

ｱｸｱﾘｨ「大丈夫！Aは賢くて可愛らしいんだから！」

ﾌｫﾚｽｷﾞｱ「可愛らしいは関係あるのか？まぁ事実だが」

ﾎﾜｲﾃｨｱ「Aは大切な家族になったんだから。可愛い娘のようなものよ」




　家族構成はホワイティアがお母さん、アクアリィがお姉ちゃん、フォレスギアがお兄ちゃんとなっている。ドラゴンと家族ってとても新鮮というか、貴重過ぎるよね…今では神に感謝。


　…そういえば、キド達は今頃何してるんだろうか。ケータイでの連絡はできない。
　エネはシンタローのケータイにいるのだろうけど。一緒でうらやましい…元の世界ではよく私のケータイに遊びに来てたんだけどね。

　色々と考えていると、フォレスギアに唐突に質問された。


ﾌｫﾚｽｷﾞｱ「ところでA、何かの能力を持ってるだろ？」

　恐らく【目を向ける】能力のことだろう。能力の事はまだ何も言っていなかったな…まぁドラゴン相手になら話してもいいかな。



貴「そうだよ、何で分かったの？」

ｱｸｱﾘｨ「フォレスギアは見たものの特性や能力を見破れるのよ」

ﾎﾜｲﾃｨｱ「で、どんな能力なの？」

貴「見た物や人を操ることが出来るの、その名も【目を向ける】！」

ｱｸｱﾘｨ「おぉ、何だか凄そう…！」

ﾎﾜｲﾃｨｱ「じゃあ、あの岩を動かせる？」



　ホワイティアの指した場所には大きい岩があった。
　【目を向ける】は視界に入ったものなら何でも操って動かすことが出来る。例えどんなに重くても関係ないのだ。ただ、素早く動くものは難しいけどね。

　少し集中し、眼が赤く光った瞬間…岩は浮き始めた。



ﾌｫﾚｽｷﾞｱ「おぉ…凄ぇ！」

貴「どこに置けばいい？」

ﾎﾜｲﾃｨｱ「そうねぇ…あそこの隅で！」



　ズゥゥン…




ｱｸｱﾘｨ「凄いよA〜！」

ﾎﾜｲﾃｨｱ「これで邪魔な岩をどけることが出来たわ♪」



　…どうやら利用されただけのようだ。

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