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静かに眠る煉獄さんの側まで行き横の椅子に腰掛ける
煉獄さんの体にはたくさんの包帯が巻かれていた
「煉獄さん…」
スースーと寝息を立てながら眠る煉獄さんを見つめていると
あの時の戦いが頭の中に蘇ってくる
私がもっと強ければ
煉獄さんに怪我なんかさせずに鬼の首を斬ることが出来ていたかもしれない
私が強ければ…
わたしはそっと煉獄さんの手を取る
「煉獄さん。
私はこれからもっと強くなります
たくさん鍛錬して煉獄さんを守れるくらい立派な剣士になります
そのためには煉獄さんが側にいてくれないと意味がありません
だから…だから…
早く目を覚ましてください」
私はその日のうちに蝶屋敷を出ることにした
まだ傷が塞がっていないので無理はしないで下さいと
しのぶさんに何回も釘を刺された
私どんだけ信用ないの…
いつもより遅く重い足取りで屋敷へと向かう
ただいま戻りましたと屋敷の戸を開けると
千寿郎くんが勢いよく走ってきた
「Aさん!!」
今にも泣き出しそうな表情で私の名前を呼びながらギュッと抱きついてくる
その小さな体をわたしも抱きしめ返した
「ただいま千寿郎くん
心配かけちゃってごめんね」
私の名前を何回も呼びながら腕の中で泣きじゃくっている千寿郎くんの頭を撫でていると
奥から槇寿郎さんもやって来た
「烏から全て聞いた
上弦の鬼と戦ったそうだな」
「はい」
「よく生きて帰った
杏寿郎も無事だと聞いている」
「はい…」
「任務で一人として死者が出なかったのは杏寿郎もAも強くなった証拠だ
二人は本当に鬼殺隊としてよくやった
俺の自慢だ」
槇寿郎さんのその言葉に胸が熱くなるのを感じ
気が付いた時にはわたしの頬に一筋の涙が流れていた
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あじゅまる(プロフ) - sherryさん» コメントありがとうございます(^^)嬉しいです!今日の夜には続編更新する予定ですので待ってて下さい(*´ω`*) (2021年1月22日 16時) (レス) id: 0c8e0f323e (このIDを非表示/違反報告)
sherry(プロフ) - 初めまして!めちゃくちゃ 面白くてハマてます!続編楽しみにしてます(*´∇`*) (2021年1月22日 0時) (レス) id: 4b3762cb7d (このIDを非表示/違反報告)
あじゅまる(プロフ) - 莉子さん» 莉子さんまたコメントありがとうございます(*´ω`*)嬉しいですぅ!そんな事言われちゃうと終わらせたくない気持ちになります…笑!でも書く予定のお話はまだありますのでまだ続きます!ここから先猗窩座のカッコいいシーンありますのでお楽しみに…♪( ´▽`) (2021年1月21日 20時) (レス) id: 0c8e0f323e (このIDを非表示/違反報告)
あじゅまる(プロフ) - monさん» 初めまして!コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて本当に嬉しいです(;_;)更新頑張りますので是非最後までお付き合い下さい(*´∀`*) (2021年1月21日 20時) (レス) id: 0c8e0f323e (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - あじゅまる様!更新嬉しいですぅ( ; ; )そしてめちゃくちゃ面白いです!!次で完結ですか!?寂しいです( ; ; )このお話凄く読みやすくて、毎日楽しみに更新をお待ちしているので。。!!早く続き読みたいけど終わるのは寂しいです笑猗窩座もカッコいいです。。! (2021年1月21日 19時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あじゅまる | 作成日時:2020年12月28日 0時