土方十四郎短編集￣［銀魂］

デート2 ページ8

「おーおー、手は出さねぇよ。
依頼頼んだだけだ。ほら、報酬。」

少し分厚い封筒を私に投げる。
中を見るとお金がぎっしり入っていた。

「自分の小屋の足しにでもしな、今日は帰ってこないだろ？
じゃあな、」

と私に言うと土方の肩に手を置き耳に口元を近づけ、

「乱暴に扱うんじゃねーぞ？
俺の大事な従業員だから。
昨日は良い声で鳴いてたなぁ…」

私には聞こえにくかったが、にやにやしながらとっとっと、と帰っていった。

「おい。あとで話。じっくり聞かせてもらうからな。
とりあえずどっちだ、あの汚い天パと繋いだ手は。」

そういう土方に目を背けながら右手を差し出す。
ちょっと気まずいかも。

「気まずいとか思ってんなよ。
どうせ全部あいつが仕組んだんだろ？ ほら。罪悪感にまみれた顔になってんぞ。
元気出せよ、」

そう言って繋いだ手を自分の口の近くに運び私の手に唇を当てた。

「ばか！！！すきだよ！トシ抱いて！！！」

あ、やべ。
普段のオタクの癖が出てしまった。

「へぇぇ…良いんだ？手加減しねぇよ？」

にやりと笑う土方の顔に一発ビンタを入れて、猛ダッシュをして屯所に向かった。

「こんの！いってぇじゃねぇか！」

後ろから凄い形相で追いかけてくる。
こんな馬鹿やってる時が幸せだな…

ーーendーー
※良い声で鳴いてたなぁってのは、銀ちゃんなりの冗談ですww

続き見たい方がいましたら、デートの続きが見たいとコメをください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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