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そしてなんだかんだで象のアトラクションへと到着した面々。
「さぁ、では行きましょうか彩葉♪」
「いやいやいや、執事さん!何サラッと彩葉と一緒に乗ろうとしているんですか!!」
「そうだよ!弓弦!!ここはボクが彩葉と乗るべきでしょ!?」
「おやおや。ここは僕が彩葉と乗るべきだと思うのだけれど、違うかい?」
キャストに笑顔で迎えられ、早速象に乗り込むことにした面々。しかし弓弦が彩葉と手を繋ぎサラッと一緒に乗り込もうとしている為、他の三名は慌てて止めに入るのだった。
「…ここは先程に引き続き、わたくしが彩葉と共に乗らせていただきたいのですが?」
「そんなのボクだって彩葉と一緒がいいに決まってるじゃん!!」
「いえ、むしろ今回こそ私に譲るべきなのでは?」
そして始まる彩葉争奪戦。
「ふふっ。でも彩葉は僕と一緒に乗りたいって♪ね、彩葉♪」
「ん?」
「いや、絶対に言ってないじゃないですか。サラッと嘘をつくのはやめてください英智」
「もう!こうなったらじゃんけんで決めようよ!」
「望むところです…では、いきますよ!」
「「じゃんけんっぽいっっっ!!!」
「…?」
結局じゃんけんで決めることにし、突如として本気のじゃんけん大会が開幕。そしてお兄さんたちが本気でじゃんけんをしている様子を彩葉は不思議そうに眺めていたのだった。
「ふふっ。楽しいですね、彩葉♪」
「うん!ぞーしゃんしゅごいねぇ!!」
そしてじゃんけん大会も終わり、無事(?)にアトラクションに乗車した面々。誰が彩葉の隣を勝ちとったのかというと…
「…弓弦はさっきからずるすぎるんじゃないかな?はぁ…、しかもせめて彩葉たちの次の象に乗りたかったのになんで渉の後頭部なんて眺めながら飛ばないといけないんだろう…」
「聞こえてますからね、英智!!はぁ…、私の前にいる姫君は小さいので彩葉のことも少しは見えますが、私が彩葉と一緒に乗りたかった…!」
「ちょっと、ロン毛!聞こえてるからね!!ボクだって彩葉と一緒に乗りたかったもん!!もう!弓弦ほんっとにずるい!!」
この三名の言葉を聞いてわかるように彩葉の隣を勝ちとったのは弓弦。二人の次の象に桃李が乗り、その次の象に渉、またその次の象に英智が乗っているのだが、楽しそうにはしゃぐ彩葉と弓弦に引き替え、一人で象に乗り、文句を言いながら空を飛んでいる三人の様子はなかなかにシュールな光景である。
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迷子(プロフ) - いちごさん» 反応集まで見ていただけてとっても嬉しいです!ゆったり更新ではありますが、今後も是非お楽しみください♪ (2022年5月25日 17時) (レス) id: d396ecb2f9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 初めまして!この作品とても面白くて見てます!反応集もとても面白かったです! (2022年5月25日 16時) (レス) @page43 id: 176077d2f8 (このIDを非表示/違反報告)
迷子(プロフ) - 綺音さん» そんなことを言っていただけてとっても嬉しいです…!ありがとうございます!! (2022年5月7日 8時) (レス) id: d396ecb2f9 (このIDを非表示/違反報告)
綺音 - 夢主ちゃんにメロメロのfineのメンバーもかわいい…!この小説が私の生きがいだわ... (2022年5月7日 4時) (レス) @page41 id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
迷子(プロフ) - 美紀さん» 本編だけでなく反応集の方にもコメントをいただいたようでありがとうございます!お互い体調に気をつけましょうね! (2022年3月4日 20時) (レス) id: 7c49e41a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷子 | 作成日時:2022年2月15日 23時