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10話 ページ10
……私は幸福を感じていた。
幸せを感じる事は勿論初めてじゃない。
ただ、今まで感じた幸せとは異なる幸せ、初めて感じる幸福だった…。
あれから、あのカフェで度々Aさんと会うようになった。
初めは日和くんと3人でお茶をしていたりしたけれど、気づいた頃には最近2人きりで会うことが多くなったような気がする。
彼女の受験勉強の邪魔になってしまうかもとも思ったけれど、彼女は「勉強の息抜きに丁度いいし、誰かと会話を楽しみたいから逆に嬉しいくらいだよ」と快く迎え入れてくれた。
Aさんは私の知らない事も沢山知っている。彼女は本当に博識だった。
「…君はなんでも知っているんだね」
「私が知っているのはただそれだけのことだよ」
と返すのが会話の定番になってきていた。
彼女と出会ってまだ数日しか経っていないけれど、彼女と重ねた言葉は私にとってかけがえのないものに感じていた。
一つ一つの会話が私たちを繋げてくれる。
それが何より私は嬉しかった。
けれど……
私たちの"不安定"な関係は、そう長くは続かなかった………
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作者名:さくらだ | 作成日時:2021年11月14日 11時