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5話 ページ5

夢ノ咲学園を離れてから凪砂くんとは通う学校がこうして変わってしまったけれど、こうやって今でも二人の休日が重なると定期的にお茶を楽しんでいたりする。

いやぁ〜、それにしても凪砂くんの成長が目覚ましくてぼくは嬉しいね!
久しぶりに会ってみれば、なんと、気になる女の子ができたみたいだし!
その子のことを考えている凪砂くんは自分では気づいていないみたいだけど、"恋する乙女"の様な表情を浮かべていたね〜
勿論凪砂君は女の子ではないから、"乙女"なんて言うのは表現としては誤りではあるけど、ぼくも初めて見る彼の表情はその表現がなんとなく正しい気がしたね。

ただ、話を聞いていると、その彼女とはもう会えないかもしれないけれど……
一時的に"恋"と言うものが彼の心に芽生えている、そんな気がしたぼくは、凪砂くんがどう言う子に惹かれたのか興味があったから聞いてみたね。

因みにぼくがこうして一人語りをしている間に凪砂くんはと言うと、1番隅の席で座り、本を読んでいる女性を見るや、おやおや固まっているね?

「あの子がどうしたの?もしかして"その子"に似ているの?」

「……似ていると言うか、本人だよ」


凪砂くんがそう言うなら間違いないのだろうね。だから、迷う事なくぼくから声をかけに行った。

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作者名:さくらだ | 作成日時:2021年11月14日 11時

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