【文スト】ニートで自由奔放な実況者が探偵社入社したらしい。 (ページ4)

今日:18 hit、昨日:1 hit、合計:20,941 hit

2.親族とニート。ページ4

《Aside.》

部屋の掃除も終わり、私は1人部屋の床にごろんと寝そべっていた。

『…フェ～…やる事無さすぎる…』

きちんと仕事してバリバリ働いてる人になってれば、こんな無駄な暇を持て余すような事も無いんだろうけど。

…私がニートになったのは、私にある"体質"があるから。
その"体質"の所為でそもそも出来る仕事が全然無いのだ。

『…全く理不尽だなぁ、如何してこうなったんだか』

私だってなりたくてこうなった訳じゃないのに…

ごろんと寝返りをうつと、丁度作業を終わらせて開きっぱなしになっていたPCに勢いよく足をぶつけた。

『…痛ぅ…』

さ、流石は金属…ものすんごく痛い。

あまりの痛みに顔をしかめていると、インターホンが鳴った。
慌てて足をさすりながら出る。

『はーい』

「あっ、燐ちゃん！久しぶり」

『春野さん！』

知り合い…というか親族だと分かり、私は玄関のドアを開ける。

『お久しぶりですね、春野さん』

「そうね！元気にしてたみたいで良かった」

春野さんは私の従兄弟。
その上、彼女の職場からこの家は近いので、しばしば夜に泊まりに来る事は多いのだけれど…

『…今お昼ですよ？お仕事如何したんですか？』

「ふふっ、抜けて来たのよ。丁度休憩時間だしね。あっ…そうだった、そんなに時間に余裕無いんだった！！！」

そう言って春野さんは突然、がしりと私の手を掴んだ。

その目はキラキラと輝いている。
な、なんだか嫌な予感…

「ねぇ燐ちゃん！

、

、

、

私の職場で一緒に働かない！？」

…嗚呼…今日は厄日かもしれないな。←