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しばらくすると、北人先生が戻って来た。
反対に慎先生はいなくなってしまった。
北人先生は、頭のほうの椅子に座った。
北人「じゃあ、お椅子倒すから、力抜いててね。」
「……はい……」
椅子が倒れていく。
完全に倒れ終わって、視界には、まだ光のついていないライトと、
北人先生がいる。
北人先生は、私の顔を見ながら、優しく微笑んだ。
北人「リラックスしててね、先生、マスクつけるけど、怖くない?大丈夫?」
「はい……」
北人「ん、もう少し上来れる?…じゃあ、お口見せてもらおうかな。」
北人先生は、そう言いながら、ゴム手袋をつけて、
ライトを照らして、私の口の真上に持って来た。
北人「大丈夫?光、眩しくない?」
「…大丈夫です。」
北人「ん、あーってできる?とりあえず鏡さんだけ使うよ。」
「……ぁ〜……」
小さくて、見えないのは分かってるけど、
怖くて、これ以上開かない。
北人「ん〜、もうちょい大きいお口できる〜?」
でも、困らせたいわけじゃないから、頑張って口を開ける。
北人「ん、ちょっとそのままね、鏡さん入るよ………」
口にヒヤッとした感覚がする。
ビックリして、肩がビクッと動く。
北人「ごめんごめん、ちょっと冷たかったね、大丈夫だよ、力抜いててね。」
言われた通り、深呼吸して、力を抜けるように意識した。
その後も、北人先生は、手で口の端を広げて、隅々まで、確認する。
北人「よし、じゃあ、1回お椅子起こすね、うがいしよっか。」
「……はい……」
北人先生のおかげで、だんだんと、慣れて来た。
椅子が起き上がると、右側にあるコップに水が注がれて、
そのコップで2、3回うがいをした。
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Aqua(プロフ) - nahoさん» コメントありがとうございます。 (2020年6月24日 21時) (レス) id: ebebec56bb (このIDを非表示/違反報告)
naho - 占ツクでやってほしいです (2020年6月24日 20時) (レス) id: 6e32b15cd0 (このIDを非表示/違反報告)
Aqua(プロフ) - e7810xさん» コメントありがとうございます!参考にさせていただきます。 (2020年4月7日 22時) (レス) id: ebebec56bb (このIDを非表示/違反報告)
e7810x(プロフ) - 占ツクでやって欲しいです!! (2020年4月7日 20時) (レス) id: 4da04fe710 (このIDを非表示/違反報告)
Aqua(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます(*^^*)参考にさせていただきます。 (2020年4月7日 18時) (レス) id: ebebec56bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Aqua x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mayasayash1/
作成日時:2020年3月26日 15時