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Aが新人と出かけると言った日がたまたまオフだったせいで、落ち着かなくて街を出歩くことにした。家で余計なことを考えるよりかは幾分か有意義だと思った。久々のオフ、一人でぶらぶらする時間はなかなかリフレッシュできて良い一日だった――のだが、たまたま帰り道にそれが打ち砕かれてしまった。
そういえば行くって言ってたカフェこの辺だったんだっけ。広場にAと、新人らしき人が居るのを見かけてしまった。別にそれだけだったら何とも思わなかったが、男の方がAの手を握って距離を縮めるものだから目を見張った。
……Aにその気がなくて、そんなAを信用しきっていたが故の盲点だった。いくらこちらがそう思っていても、相手の男がどうかは判断できないなんて、当たり前のことなのに。
――こうしては居られないので、すぐに二人の元に駆けつける。
「A」
「あっ、めいちゃ……」
「えっめいちゃん？」
そういえば男は俺のことを知っているんだったっけ。Aがいつもの癖でうっかり名前を呼び、しまったという顔をしたときにはもう遅かった。存在感を消して街中を歩いているから普段は気付かれないにしても、マスクありとはいえ顔を合わせ名前を呼ばれればバレてしまうのも仕方ない。
Aの手を引いて帰ろうとしたときだった。
「分かった、そういうことか。リスナーだから好意に甘えてるわけだ、Aちゃんも自分の推しだから切れないんだろ、その関係から！……最低だよお前、俺だったら、」
男は慌てた様子で暴論を述べる。俺がAを庇うより先に声を上げたのは、Aの方だった。
「……あなたが知らないだけで色々あって今に至るんだから、俺だったらっていう机上の空論はもうやめて。私のことは良いけどめいちゃんのことを悪く言うのは怒るよ」
あんなに仲良くなれたと喜んでいたのに、嫌なことはスパッと嫌だと言えるの、かっこいいなぁ。目の前の彼女に改めて惚れ直すような心地がした。申し訳なさもありつつ、男を置いて俺たちは二人で帰って行った。
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を。(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» 毎回ありがとうございます！新作もめいちゃんの予定です、励みになります〜ありがとうございます！ (2023年3月26日 17時) (
レス) id: 8f27bf5dbb (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完走お疲れ様です！めちゃくちゃ楽しませていただきました！！新作もめいちゃんさんなんですかね…？どんなお話でも楽しみに待ってます！！！ (2023年3月26日 10時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
を。(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» いつもコメントありがとうございます〜！嫉妬めいちゃんが刺さったようで何よりです（ ˆᴗˆ ） (2023年3月3日 20時) (レス) id: 8f27bf5dbb (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 嫉妬めいちゃん……よきです… (2023年3月3日 17時) (レス) @page20 id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
を。(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» こちらこそリクエストありがとうございました！反応くださると励みになります^^いつか手を出す話も書くのでお待ちください笑 (2023年2月16日 18時) (レス) id: 5e93e52b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：を。 | 作成日時：2023年2月14日 22時
