流れる雲 ページ14
獄「今までは校内のどこかしらで見かける事が出来たのですが、ここ最近は全く遭遇できないんです・・・」
今までは昼休みや移動教室などの合間に
Aの姿を校内の様々な所で見かける事が
できていた。
俺は見かける度に、Aに話しかけていた。
と言っても、Aは話せないから、
俺のちょっとした質問に頷くか首を振るかの
どっちかだ。
それでも俺はAが返事を返してくれる事に
安心していた。
しかし、
ここ最近になってパッタリとAの姿を
校内で見かける事が無くなってしまったのだ。
俺も最初はAが学校に登校していないのでは無いか
と疑ったのだが、下駄箱を確認するとそこには
Aの靴がしまわれていた。
つまりAは学校にはちゃんと
登校しているようなのだ。
山「んー。いつもどこに居るんだろうな？」
ツ「授業をサボって居られるような所なんて限られてるよね・・・？」
俺の話に２人が首を傾げて考えている。
２人ともAの事を心配してくれている。
俺だってそうだ。
ここ最近姿が見えないAの事を心配し、
休み時間にAを探し回った事も何度かある。
だが結局、Aを見つける事は出来なかった。
ツ「Aちゃん、１人で居て寂しく無いのかな・・・。」
獄「・・・。」
十代目はそう呟くと空を見上げた。
俺もそれにつられるように空を見る。
そこには白い雲がポツンと１つ浮かんでいた。
それはゆっくりと風に流されながら青い空を
移動している。
この雲は一体どこに行くのだろうか。
１つ寂しく流れて行く雲を見ていたら、
その姿がAの姿と重なり、
俺は何とも言えない気分になった。
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猫のこたつ(プロフ) - 優しいお言葉ありがとうございます！皆様にはご迷惑お掛けしまして、申し訳ないです… (2019年12月25日 6時) (
レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ゆっくり安静にしてくださいな。お気を付けて (2019年12月24日 21時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年11月28日 10時
