予算表 ページ15
山本 side
今の時刻は大体午後の７時くらい。
部活で遅くまで残っていた野球部員のほとんども
すでに下校し、校内に生徒の気配は無い。
そんな校内の階段を俺は登っていた。
山「んー。確かこの階だったよな？」
俺はそんな独り言を呟きながら廊下を覗く。
その廊下の先には応接室と書かれたプレートが見える。
ここの階であっていたようだ。
俺は一枚の書類を手に持ちながら
廊下を歩き出す。
部活が終わり、下校しようと準備する俺に
話かけて来たのは顧問だった。
顧問は、俺に部活の予算表が乗っている書類を
手渡すと、この書類を応接室に居る雲雀に
持っていくように指示したのだ。
なぜ生徒の俺が持っていかなければならないのかと
疑問にも思ったが、考えてみれば
雲雀は校内で教員にも恐れられている存在。
顧問が関わりたくないと思うのも当然だった。
俺は顧問の指示を断れる筈も無く
その書類を受け取ったのだ。
山「雲雀・・・こんな時間なのにまだいるんだな・・・。」
俺は１つだけ電気が付いている
応接室の前まで来るとそんな事を呟く。
校内には生徒はもう残っておらず、
どの教室も電気が消えていた。
そんな中、雲雀の居るであろう応接室は
まだ電気がついていて明るく、
薄暗い廊下にその灯りが漏れていた。
雲雀は校内で最恐・・・最強だ。
生徒にも教員にも恐れられている存在。
雲雀の前で群れていると
すぐにトンファーが飛んでくる。
そんな事を知らなかった俺も一度、
ツナと獄寺と一緒に応接室に侵入し、
痛い目に遭っている・・・。
山「・・・。」
今回は俺１人だし、書類を提出するだけなので
前のようにいきなり襲い掛かって来る事は無いと思うが
俺はそんな前の出来事を思い出し
少し緊張しながら応接室の扉を叩いた。
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猫のこたつ(プロフ) - 優しいお言葉ありがとうございます！皆様にはご迷惑お掛けしまして、申し訳ないです… (2019年12月25日 6時) (
レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ゆっくり安静にしてくださいな。お気を付けて (2019年12月24日 21時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年11月28日 10時
