雲が聴くのは月の歌 (ページ26)

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音ページ26

ツナside

　獄「A！大丈夫か！？」

帰りのホームルームも終わり、
俺達が帰宅の準備をしていると
教室にAちゃんと山本が帰って来た。

どうやら、無事にAちゃんの目が覚めたらしい。

獄寺君がAちゃんに駆け寄る。
俺も獄寺君の後ろをついてAちゃんに近寄った。

　山「特に腫れてる所とかも無いし、これなら保健室行かなくても大丈夫そうだな。」

　ツ「よ、よかったぁ・・・。心配したよ・・・。」

山本がAちゃんの顔を覗き込みながら話す。

午後の体育の授業中、Aちゃんはバレーボールが
額にぶつかってしまい、気絶してしまったのだ。

まぁ、俺もその時同じような目に遭っていたが、
Aちゃんはなかなか目を覚まさなかったので
皆で心配していたのだ。

　京「Aちゃん！！大丈夫！？」

　花「立ってて平気？無理しない方がいいわよ。」

俺達がAちゃんを取り囲んでいると
京子ちゃんと黒川がAちゃんを心配して
輪に加わる。

　京「Aちゃんごめんね、私がちゃんと確認しないでパス出しちゃったから・・・。」

　花「私も、急な事で声かけるの遅れちゃったわ・・・ごめん。」

２人ともAちゃんに謝っている。

Aちゃんが気絶してから２人ともずっと
Aちゃんの事を気にかけていた。

　獄「A、まだ座ってた方がいい。とりあえず席に・・・」

　パシンッ！！

　全「！！！」

そんな音が教室に響き渡る。

俺達は突然の出来事に驚き、固まっていた。