薄桜鬼SSL〜君を振り向かせるための3つの愛情表現〜

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「あ、ぇ、おぉ。」





Aが！

“いかないで寂しい”

ってああああああ！！！←




「……」


「……」



「……ね…藤堂…」



「…ん？」



「…あたし…なんかした…？


…藤堂が学校に来なくなった…から…

なんかした…？」







熱がすごい高いんだから、本当なら喋れずに寝てしまうはず


なのに…




「Aは何もしてない。」




「……そう…。

…じゃあなんで…？」









引きこもりになり掛けていたあの時、自問自答をずっとしていた



始めは、なんでこんな事で悩んでいるのかすら分からなくて

たくさん自分の中で問いが生まれた


でも答えはいつも一緒で。









＿＿＿Aが好きだから＿＿＿









俺はずっと前から好きだったんだ





これが“恋”というものだと気付くのが遅かった




ただそれだけなんだ。






「…Aは心配することじゃない…。俺の勝手な思い込みだから。心配すんなって」




「…そっかぁ…良かった…」




微笑みながら、Aを撫でながら、

掠れて消えてしまいそうな弱々しい声で答えた。





ユリカから電話があって、その日に総司が家に訪ねて来た


総司から聞いた


斎藤とAが付き合っていないこと

それと、

斎藤はAのことが好きっていうこと



“Aちゃん可愛いしね。
一くんが惚れるのも当然じゃないの？それと、平助。
君はそれでいいの？このままでいいの？

一くんに渡しちゃっていいの？”









「…今日はちょっとケリをつけに来たんだ。
あいつには渡さない。」



Aは寝息をたてている


無理させてごめんな



心配させてごめんな




「……A、…俺…勝ってくる」




俺は静かに立ち上がると保健室を出た

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