薄桜鬼SSL〜君を振り向かせるための3つの愛情表現〜

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季節はすっかり秋
窓から入る外の空気は少しばかり肌寒い

相変わらずこの教科は苦手だ
クラスの女子はいつもの通り先生にベタ惚れだ。
友人であるユリカもファンらしい。よく語って来る


それに比べてあたしは先生の話が全然入って来ない


藤堂…

斎藤…

中村…


……よくわからん。


少し控えめな小声で隣の席の中村に話しかけた


「なぁ中村」

「ん？どうした？お前から話しかけて来るなんて珍しいな。惚れたか？」

「んなわけないない」

手を、顔の前で横に振ってみせる


「ちぇ、違うのかよ。
…で、どした？」


あたしは窓の外を見ながら答える

中村はちょっとばかり…いや、だいぶナルシストでもあるが、
こう言う時、素直に質問に受け付けてくれる。というか相談に乗ってくれる

意外に良い奴なんだよな


「うーん、あのさぁ、
こう言っちゃあれかもしんないけど…


…恋ってなんだ？」


「Σブッ」


▼中村は50ダメージ与えられた

笑われるかと思ったんだけど…
吹いたぞこいつ。あ、笑ったのか


「やっぱごめん。何でもない」


だよなぁ、あたしが恋なんてキモいよなぁ、ははは


「て、てめ、恋って…」


「そこうるさいぞ。青春するなら授業終わってからにしろ」

中村が何かを言いかけた時、
土方(先生)の声が飛んできた

青春ってなんだよ青春って…
てか教師だろ。ちゃんと怒れよw


「土方うるせぇ」


ムスッとした表情で中村が小声で言った


外の景色はなんだか寂しい色だ
これも秋だからか…？


最近気になっていたのだが
後ろの席の藤堂が最近学校を休み気味だ


メールをしても電話をしても、返信なし返事なし

どうしたんだろう。素直に心配だった

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