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それからは勉強も私が教えるようになり、一緒にいる時間が増えた。
一年経ち、私は中二、冬は6年生になっていた
そうして分かったことは、冬は
教えることをぐんぐんと吸収していく
私はほんのちょっとした興味で外の世界に行きたくはないのか?と聞いたら嬉しそうに頷いていた。
理由を聞くと「フェンス越しに見た世界は、何だかとても愛しくて、綺麗だったから。」
という答えが返ってきた。
今までで一度しかないが冬はフェンス越しに外を見たことがある。
その日は残念ながら雨だったがそれでも冬は嬉しそうにしていた
私の大切なこの妹に外の世界の醜さは教えられない。
そんな平穏を破るように事件が起こった。
父と母が死んだのだ。
飛行機が墜落したらしい。
なんとも呆気なかった。あの強い父が、母がこんなにあっけなく死んでしまった。
葬式は大々的に行われ、有名人も続々と父と母の死を哀れみに来た。
それからはとても忙しかった
椎名家の巨大な財産を狙おうとくる人達がいたが父と母の部屋から見つかった遺書には全権限が私に与えられるよう、書かれていたらしい。
なんともはた迷惑な話だ
唯一信用できて、冬のことを知っている親戚の青木 唯さんが私達の保護者を勤めた。
その時、私は中学三年生だった
私は宝石を目に宿しているので、それ専用の学校に行かないとならない
出発の日、冬は泣いていた
感情表現が豊かな子で、大声で泣いていた
この子にとっての味方は私だけだったから当たり前と言っても過言ではない
正直私も行きたくなかったが国が絡んでいるのだ。それに私が三年生になったら同じ宝石持ちの冬も入学してくる
そう言っても泣き止まない冬に、私が唯一自分で選んだラピスラズリとクリソプレーズが散りばめられたペンダントをあげた
いつもしていた、おでことおでこを合わせると、私は言った
「笑って?私は冬の笑った顔が大好きなんだから」
私の心を、冷めきっていた私の心を溶かしてくれた大好きな君に贈る言葉
私は宝石学園で生徒会員についた
冬には欠かさず手紙を送って、冬からは生徒会員になったことに対してずいぶん喜んでいる手紙が来た
そしてこの学園のとある人の秘密を知った。とても危険な秘密を
.
..
...
それから一ヶ月後、私は殺された
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松野かほ(プロフ) - 暇人。さん» かほ、ふゆ編ですから今…wこれが終わった後夢ちゃん、空編に入りますねっ!ドヤァ← (2019年1月17日 20時) (レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
暇人。 - アンチってわけじゃないんですけど…かほちゃんがこのお話の中心なんですかね、夢主ちゃんがそこまででて居ないような… (2019年1月17日 17時) (レス) id: feb7c5f816 (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - 麗さん» 本当にありがとうコメント…そんなとこも好きです(え?) (2018年12月31日 21時) (レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 今までコメントしてなかったけど気持ちを押さえきれなくなった…好きです(唐突) (2018年12月31日 21時) (レス) id: e247ad04ea (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - マキ*[zm.syp.tn.推し][そらなー.坂田家]さん» お、おぉ………ありがとう(?)コメントもありがとうm(_ _)m (2018年12月31日 17時) (レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
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