いちごオレ18 ページ19
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「お邪魔します。」
おそ松くんに言われた通り、インターホンを押さず部屋へと入る。
私が"お邪魔します"と言ったものの、
廊下は暗いし、誰もいないみたいに人気がない。
おそ松くん。多分疲れているから、出てこないのだとは思うけど…
そうなると、玄関に立ち尽くしているのもなんだから、
私は廊下へと足を踏み入れる。
廊下の床は異常に冷たくて、生気が感じられない。
この前入ったリビングのドアノブに手をかけ、ドアを開けると
リビングの赤いカーテンは、閉まったままで
リビングは真っ暗。
電気をつけようと思ったが、スイッチの場所が分からずじまいで却下。
おそ松くんの家だけど、私はカーテンを開けようと思って
足元が暗いまま、カーテンがある窓へと近づいた。
ゆっくりゆっくり、足を動かしていると
ぐにゃっと何か、柔らかいけど芯は固そうなそんな、弾力のある
個体物を足裏で思いっきり踏んでしまった。
「ぐへっ！！」
「わぁっ！！」
個体物から声が出て、私もビックリして足を咄嗟にどかす。
「いてててっ」と言う声が聞こえて、よくよく目をこらえて下を見てみると
「うっ…。目覚め悪ぃ…。腕痛いし。」
「おっおおおおおっおそ松くん！？」
ソファの足を枕にしてパジャマのまま仰向けに寝転がっていた。
おそ松くんは、痛みを我慢しているのか唇を噛んで
腕をさすりながら、眉間を寄せている。
いつもの透き通った、男子にしては高い声のおそ松くんだが
今日も一段と低くて、私を凝視していた。
凝視というか、睨むと言った方が正解かも知れない。
「ったく…いてーよ。……くふぁぁ…」
唇を尖らした後、大きな欠伸をして
ソファの枕から頭をあげて、おもぶろに頭をかいて
天井にけのびをした。
「ごっごめ…すみません…」
「……。ったく。気を付けろよな。」
よいしょとおそ松くんは、立って壁にかけてあるスイッチを押して
リビングの電気をつけた。
頭の寝癖をぴょこぴょこさせて、おそ松くんは「着替えてくる」と言って
リビングを後にした。
リビングには気まずい空気と私が取り残されたままで。
いつもなら、おそ松くんの寝起きが見れた！！と思えるが
この状況は非常に厳しい。
ただでさえ、おそ松くん疲れているのに
寝ている最中を私が腕を踏んで邪魔したなんて、
ストレスをたまらせた上に私の印象が悪くなった。
悪い意味で一石二鳥である。
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MERORON - うへあさん» ご指摘ありがとうございます。脱字が多くて…。修正いたしました。 (2019年1月22日 23時) (
レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - どりーさん» レス遅くてごめんなさい！そろそろ頑張って、完結させようと思っています。最後までよろしくお願いします！ (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
うへあ - 16は、関節キスじゃなくて間接キスだと思います (2018年12月3日 21時) (レス) id: d83e57132d (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - あぁぁああ！！！コレ神作過ぎませんか！？キュンキュンが止まらないです！！！ (2018年7月10日 19時) (レス) id: f196981f30 (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - おそ松がーるさん» いやいや、こちらこそ！お召し上がりありがとうございます(￣ー￣ゞ−☆ (2018年5月15日 14時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MERORON | 作成日時：2018年3月13日 21時
